すき間通過の研究の活用法について提案する。まずすき間通過の研究とは、人が物と物の間にできる間隙を通る際にどの程度の間隙幅があれば通過できると考えるかについての研究である。これは間隙を構成するものが人と物だった場合で違いはあるか、人だった場合パーソナルスペースがどのように影響するかなど、異なる条件で様々な研究が行われている。これを受けて私はいくつかの活用法を考えてみた。
1つは、非常時に退室しやすい座席の配置である。教室や映画館、レストランなど、私たちの生活の中には「たくさんの座席がある空間」が複数存在する。そのような空間でできるだけ椅子や人に影響を与えずに移動するために、この研究が使えるのではないかと考えた。ゆっくり通過する際と急いで通過する際の違いのように条件を変えて調べれば、災害などで速やかに退室しなければならない場合に通過しやすい配置など、より実用的なものに活かせるだろう。
他には、荷物を持つ、車を運転するなど、ゲームでいうところの「当たり判定」を拡張した際にどのような経験を積んだかで感覚の定着の早さや正確さが変化するか、どのような経験を積むとより早く正確な感覚が定着するかを調べれば、より効果的で効率的な訓練方法の開発につながると考えた。車だけでなく当たり判定に影響する医療器具を使用したリハビリにも使えるのではないかとも考えている。
課題の趣旨からはそれるが、この研究は変えられる条件が多数あるため、調べているうちに何かに役に立つことが分かったということもあるだろう。活用法からではなく実験方法から考えることで今考えている活用法以外にも何か思いつくかもしれない。よって以下に私が考えた実験を列挙して締めとさせていただく。
・間隙を構成する物体を、上半身または下半身が干渉しないよう上下どちらかだけにする(背の低いものを使用する、上から吊り下げるなど)
・人と人の間を通る際の被験者の視線が分かるようにする
・間隙を通過する人の視線を、見ている場所ごとに間隙を構成する人に提示する
素晴らしい観点ですね。実際, 間隙通過の研究はリハビリテーションや避難行動にも応用されています。
「活用法からではなく実験方法から考えることで今考えている活用法以外にも何か思いつくかもしれない。」という考えも大事な観点です。10点差し上げます。