すき間通過の研究を通して、社会的要因としてのパーソナルスペースも違法的構造は、間隙の通過可能性の知覚並びに通過行為に影響を与えると学びました。すき間通過の研究が役立つ場面として、混雑時におけるショッピングモールを考えました。走り回る子供や通路の中央で立ち止まる人、杖を突いている方や車椅子の方まで、様々なイレギュラーで溢れているショッピングモールでは不注意による人と人との衝突事故が絶えません。飲み物や大きな買い物袋を持っている人が大半で、カートを押している人もいます。人だけでなく物も合わさっているため、パーソナルスペースも自然と広くなり、「歩く」というよりは「ショッピング」が目当てである分、思考が分散します。自分の視野内にいる人物が次はどう動くのか予測し、その予測をもとに接触を避けることができれば、スムーズに歩くことが出来ます。自分もショッピングモールのテナントでアルバイトの途中、店の現金をもってお客様がいる通路を歩く際、お客様と極度に近づかないよう気を付けています。無意識に隙間を意識し、前を見て歩いているお客様と商品を眺めながら歩いているお客様では、前者の方に寄って通ります。これからすれ違う人の意識がどこに向いているのか、それが相手の隙間の広さを図る材料になるように考えました。
また、心のケアへの応用として、拒食症患者の隙間通過の事例について、客観的ではなく、自身の思い込みで隙間通過に変化が生じる点が特に興味深かったです。患者が通過可能と判断する隙間が健常者よりも広いというのは、拒食を伴う疾患の1つでもある統合失調症にも当てはまるのではないかと考えました。思考や感情と行動のまとまりがなく、幻覚や妄想などがあらわれる精神疾患が、認知心理学とも関連があると気付き、改めて「認知」の奥深さを学びました。
「これからすれ違う人の意識がどこに向いているのか、それが相手の隙間の広さを図る材料になるように考えました。」なるほど。面白いですね。ただ, すれ違い人の意識がどこに向いているかの手がかりとして, どのようなことが考えられるか言及してほしかったです。視線でしょうか。7点差し上げます。