25認知科学概論

25年度認知科学概論 / 314

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Q25183 2026/02/07 (土) 23:14:09 b4520@177ed

課題4
記憶を例にあげる。一般に記憶は、経験した情報を脳内に保存し、必要に応じて取り出す内部的な貯蔵・検索過程として理解されている。この見方では、記憶内容はフィルムとして内部に保持され、想起とはそれを再生する操作であると考えられる。
しかし、生態心理学は、記憶をこのような内部表象の保存機構として捉える立場に肯定的とはいえない。生態心理学では、人間の認知活動は常に環境との相互作用の中で成立すると考えられており、記憶も例外ではない。したがって、記憶は個体内部に閉じた機能ではなく、人と環境の関係の中で実現される活動として、生態心理学では捉え直される。記憶とは過去の情報をそのまま保持することではなく、環境に再び関わる際に、過去の事象を適切に導くための知覚的・行為的な事象である。人は過去の経験を「思い出す」ことによって行動するのではなく、環境が提供するアフォーダンスを過去の事象にならって知覚されている。

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