昨日見た月は双子星だったか

ちょこんの不思議な冒険(仮) / 26

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ちょこん(FLO) 2018/10/31 (水) 02:50:31

02-11 快適な空間を演出

「俺もお前なんか知らないぞ!」
「おっちゃん、モノと何張り合ってるのよ」

 いかんな。いつもの冷静な自分を取り戻さなきゃ。
 平常心。平常心。

「ショユウシャ トウロク シマスカ?」
「所有者登録?するする!」

 ガチャから出てきたんだから俺のだ!俺のだよね?

「完了しました。お入りください」
「はやっ!」

 所有者登録が終わったらしい。網膜とかオーラとか何かしら俺を識別するものをスキャンしたんだろう。そういうことにしておいてくれ。

 さてではお待たせしました!

「ちょこん選手の入場です!」
「いいから早く乗ろうよ」

 こういうのはね、雰囲気が大事なんだよ。
 いいよね。新しいモノって。古いのも味があって好きだけど。最初のこの瞬間がたまらないよね。

 ドアを開け、車内に入るとそこは……

「ほほう!」
「ほぇー」

 テーブルを挟み、ゆったりとは言えないが二人かけの椅子が並ぶ。
 いわゆる電車のボックス席ってやつだな。

 助手席の後ろから横向きのソファー。こちらは普通の電車と同じシートと思ってくれ。
 ただ、すわり心地は快適だぞ!

「お!キッチンを見ろ!」
「なになに?」

 コンロが三つある!狭いのに!三つあるよ!

「へー竈みたいなもん?」
「そうそう。こりゃパスタを茹でながら、ソース、副菜まで一片にできるぞ!」
「ふーん、おっちゃん料理出来るの?」
「おう。伊達に独り暮らしは長くないからな」

 神の舌を持つ俺は、グルメが高じて食べたものを自分で再現したくなった。
 だが、このお話はグルメシリーズではないため、恐らくは料理シーンもこだわりの調理法も一切出てこないんだろう。
 いや、かなり長くなるからそれはいいんだが……

「おっちゃん、また一人で考えごとしとるよ」
「いかん。色々妄想が捗ってしまった」

 キッチンをざっと説明すると、コンロにシンク、お?お湯まで出るのか!
 電子レンジに食洗機、冷蔵庫までついとる。
 本格的とまでは言わないが、ちょっと贅沢すぎないか?

「おっちゃん、これって何?」
「うぉぉぉ!」

 ありましたよ!至高の調味料シリーズが!いかーんまた長くなる。
 最低限とは言え味付けにはこれでこまらんぞ!

「絹枝」
「なに?」
「早く獲物を見つけよう!野菜も欲しい!米もだ!」

 冷蔵庫には要冷蔵の調味料以外何も入っていない。
 いや、マヨがあるから最悪これで死ぬことはない。
 え?死ぬことはあるって?いいえ、マヨこそ最強。これは譲れない!

 

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