03-04 召喚!
さて、本線から外れると全く話が進まなくなるので、召喚だ。
「それではこれより、召喚の儀式にうつりたいと思います」
「何する気?」
「生贄を捧げますか。絹枝さんでいいですね」
ガチ。R-12にしたいんだ。あまり過激にしないで欲しい。
出来れば夏休みの課題図書にしたいんだ。よろしくな!
「いや、たぶんアイテムから召喚の素を選べばいいだけだろ」
実行あるのみです。頭の中で一連の流れを実行します。
『召喚の素を一つ消費し、召喚します』
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なんのタイムラグもなく、俺の目の前には一組の男女がいる。
「殲滅だ!」
「どうもはじめまして」
物騒な方が男、真面目な方が女。
「はじめまして。ちょこんと言うが、君たちは?」
「殲滅だ!」
「私たちは商いをしながら旅をしている夫婦です」
「殲滅(ゴン!)……痛っ」
「この度は召喚いただきありがとうございました」
おう、女の方はいたって真面目だ。これまでの登場人物の中では一番まともなようだ。
「いえいえ、こちらこそこんなところまでお越しいただきありがとうございます。
んで、何を扱っていらっしゃる?」
「はい、主に医療機器の部品を取り扱っております」
「医療機器?そんなもんここにはないが?」
「えっ……じゃぁ何故読んだのですか?」
いや、召喚の素を使ったからなんだが。
「ちなみに、二人は戦闘力ある方?」
「殲滅(ゴン)」
「主人はともかく私は皆無です」
「ふむ。御主人はどれくらい強いの?」
事と次第によっては戦闘時に旦那の方だけ呼出してもいいな。
「詳しくは分かりませんが、非課金勢では無敵だと叫んでおります」
「ほう。ならば一度手合わせしてみてもいいかな?」
「俺様に敵うとでも言うのかい?」
「お、口だけは一丁前だな。軽くやろう。奥さん名前は?」
「私は南と書いてナンと読みます」
「そうか、んで御主人の方は?」
「俺の名はトランスファータイガー、略してトラトラだ」
うん。戦争は終わったんだよ。暗号は筒抜けだったんだよ。
「好きなタイミングでかかって来ていいぞ」
奴の動きを見極めよう。
非課金勢の中の無敵というのがどれくらいなのか知っておきたいからな。
一撃くらいは覚悟しなきゃならんか……