人によって解釈が分かれそうなところですね。
キュウベぇの「洞穴ぐらし」について、今でも、という点に着目するなら、「人間は自力で進化することもできたが、インキュベーターの介入によって加速度的に文明レベルを上げることができた」と捉えられます。
一方で、一連のセリフは「人間の誕生の根幹はインキュベーターの介入である」と捉えることも可能です。ここでもキュウベぇの言葉を引き合いに出すなら、例えば今人間が飼育している家畜のうち、いくつかは人間が品種改良して生み出したものであるため、自然には発生し得なかったと考えられます。これと同じとするなら、キュウベぇのセリフは永遠に人間が進化しなかったであろうことをオブラートに包んだ言葉ではないかと考えられます。
個人的には、魔法少女という存在が先史文明から存在していて、かつ現代日本と同じような歴史を辿っているという点から、その歴史自体に魔法少女が織り込まれているため、「魔法があるのに進化できない」のではなく、「魔法をもって進化した結果が今」なのではないかと思います。もしくは、魔法を提供するキュウベぇ自体が、全能の神ではなく一つの知的生命体であることから、魔法にもある程度の適正文明レベルと限界点が存在すると考えると、「進化して魔法を使える最適な状態が今=それを用いた発展は困難」とも考えられるのではないかと思います。
また、まどマギにおける魔法の概念は、私たちが思うほど都合の良いものではなく、エネルギー保存則のように何かを犠牲にしながら生み出される順科学的な現象に思えます。ゆえに、魔法を与えられることは原始人が焚き火を得、私たちが高速通信網を享受するのと本質的には同じで、単純に人間たちの技術レベルでは理解することすら不可能な科学事象、ではないかと考えます。
あくまで一意見なので、へぇ、くらいにとどめて置いていただければ幸いです。