今から15分程前 ジャングルエリア ジャパリワールド本部
指令室はバタバタして大忙しだった。早希も色々な事をしていた。そんな時ある一人のオペレーターが早希に声をかけた。
オペレーター「園長!ツアービークルが一台行方不明になったとの電話が先ほどありました!」
早希「行方不明?」
オペレーター「その7号車の乗車の登録は「ナリト」「ショウタ」と言う名だそうです。」
早希「ナリトとショウタ·····まさかあの子達?!」
オペレーター「園長?」
早希「最後に信号が途切れたのはどこ?!どこなの?!」
オペレーター「へ,平原エリアの立ち入り禁止区域の一番奥です。ちょうどエリアの分岐点です。」
早希「ちょっと行ってくるわ!」
オペレーター「で,でも園長···外にはエクストラセーバルがうろついt」
早希「だからなに?だから行かないほうが良いって?そうだったらあの子達を見頃しにしてるのと一緒だわよ!!」
オペレーター「え,園長!!····あ~行っちゃった····」
早希は急いでエレベーターに乗り地下の駐車場まで降りてそこで担当人にパジェロショート(4代目)を借りた。車両専用のエレベーターを使って地上に出てみると入り口付近で那智がベンチに座って何か考えていた。
早希はやっぱり一人で行くのは怖いと思った。だから那智に声をかけた。
那智「ん···?なんだお前か···。こんな混乱中にどこに行くつもりだ···。」
早希「親戚の子がどうやら行方不明になったらしいの。だから助けに行こうと思って出掛けようとしていたの。」
那智「そうか····それは気の毒に····。」
早希「だから手伝ってほしいの!お願いついてきて!」
那智「そんな唐突に言われても困るけど···まぁレディ一人で物騒な中行くって言うのは危険だし人の命も掛かっている事だし,分かった。行くよ。」
そう言ってドアを開けて乗り込んできた。早希は少し嬉しかった。そしてアクセルを踏んでパジェロは森の中へと入っていった。
数分後 平原エリア立ち入り禁止区域 森林エリア付近オフロード道
パジェロはエクスプローラーが走ってきた同じ道を走ってやがてエクスプローラーが落っこちた周辺にやって来た。
那智「ここの道はガタガタだな。」
早希「ずいぶんと使われてないからね。ほとんど関係者の車はここを通らないわ。だけどまだ新しいタイヤ跡らしき物があるわ。」
やがてエクスプローラーが落下した所まで来た。柵で出来たガードレールは一ヶ所だけ折れていた。
那智「ここ柵が折れているな。」
早希「一度降りてみましょ。」
パジェロから降りた。
那智「ここかな~····?あ?!おい!あったぞ!!」
エクスプローラーが横転しているのが見えた。
早希「え?!もう見つけたの?!よかった~//。二人は居る??」
那智「う~ん····居なさそうだ!」
早希「だとしたらマズイわね····どうかエクストラセーバルに見つかってない事を願う···。」
「たす····けて···」
近くで声がして二人はその声の方向に向いた。タヌキが横腹を押さえながらゆっくり歩いて来た。
那智「おい!大丈夫か?!」
早希「貴方は···!」
タヌキ「えへへ····早希さん····お久しぶり···ゲッホゲッホ!!··です···。」
早希「どうしてこんな事になっちゃったの··?!」
タヌキ「それは···ですね··」