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Japari World (けものフレンズ短編小説) / 8

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もやしまる 2018/08/23 (木) 02:18:49 29145@3f516

施設内 

施設の中には透明なガラスごしで中を観察出来るような仕組みになっていた。早希は口を開いた。

早希「この前ここにあるフレンズを飼育しているって言ったでしょ?今回の話はそれが関係してくるのよ。」

那智「なるほど。でもまだどんなフレンズか教えてもらってないからまずそれを説明してほしい。」

早希「うん‚じゃあ今から話すね。あれは···」

早希が言うにはそのフレンズは2年前とある本州の実験室で誕生し最初は姉妹も居たらしいが突然の謎の病にかかって1ヶ月で亡くなってしまったらしい。それからそのフレンズだけ生き残り一人ぼっちで過ごしてきたらしい。今は大分成長して人間の13才頃くらいの慎重になっているらしい。元々このコンクリート塀の檻に入れる予定は無かったがある日他のフレンズと喧嘩をしてしまい相手のフレンズを札害してしまった為この檻に入れられたが札害の他に他のフレンズに怪我をさせたりしていたのも関連するようだ。
後から聞いた話だがこのフレンズはセルリアン系のフレンズの死骸から生み出したらしい。

那智「ほぅほぅ···ところでそのフレンズの名前は?」

早希「エクストラセーバル。」

那智「なるほど····死骸ってまさか···セーバルの··?」

早希「そうよ。」

那智「あの13年前に暴動を止めようと犠牲になったあのセーバル···?」

早希「ええ。死骸はとある森で発見したの。」

これは流石に那智もあきれた。

那智「なんでセーバルの死骸を使ったんだ?そんなの使ったら暴れるに決まってるだろ。」

早希「最初は私もそう思って拒否はしたの。だけどある社長が「最強のフレンズを作ったらセルリアンも倒せるし恐い者は無いだろう。だからもしこの件を引き受けるならパークの建設費をあげよう」っと言ってきたからつい····(もじもじ···)」

那智「つい···じゃねぇよ!お前人としてしてはいけない事も分からないのかよ。昔からそんな事が度々あったじゃねぇかお前は。大人になっても分からないのかよ···。」

早希「······ごめん····なさい····」

那智「今頃謝ってももう手遅れだけどね。こいつがもし脱走して暴れだしたりしたらこのパークは潰れるぞ。まぁそうなった時は社長のお前が責任を任されるからな。それだけは覚悟しておけよ。」

那智は少し怒り気味で早希に言った。

早希「·····」

早希は暗い表情になりながら施設のドアを開けて外に出た。そして停めていた愛車のインプレッサWRXワゴン(2代目)に乗った。一瞬ハンドルを掴んで目を閉じてかがみこんだ。頭の中でなにかが蘇ってきた。

·····
···
··

1993年7月中旬 ジャパリパーク オクナワ南東部

ブロロロ···確かあの時はお爺ちゃんと一緒にジムニーに乗って帰って居たんだっけ····記憶が溢れてくる···

犬吉「どうじゃ···学校は楽しいか··?」

早希「(首を横にふる)全然···」

犬吉「そうか···じゃがジャパリパークは楽しいじゃろ··?」

早希「うん!//」

確かあの時私はクラス上の関係で学校には全然行ってなかったんだよな·····だけどジャパリパークはとても楽しかった···

犬吉「ハハハ‚そりゃよかった。どうじゃもうフレンズとは友達になれたか?」

早希「もちろんだよお爺ちゃん!もう10人かそれくらい出来ちゃったよ!」

犬吉「凄いな~w。今度お爺ちゃんにもそのフレンズ紹介してくれんかのう(」

早希「うん!いいよ!」

犬吉「じゃあ楽しみにしておりますぞ//。」

早希「フフフ//。」

···
······
········

早希「あ····いけないいけない···ボーッとしていたら駄目だ····でもありがとう····お爺ちゃん····。」

涙を拭き取って鍵を射し込んだ。

シュドドド,ガォォン。エンジンがかかりアクセルを踏んでそのままオフロード道へと向かって走っていった。

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