「ちとえき」
膜を、震わす粒が散らかるから求められたものを、うまく、渡せないんです
「アメリカザリガニって可愛い?」
あなたの顔を見ていたわけじゃない、
どうか怒らないでください
弾む。弾ませる。
返ってくる。
82℃の植林には、腰を屈めた老人
木に傷をつけることしか知らなかった
イワンに当てはめられない自分事
アスファルトの下の赤い土壌
三半規管に抵抗した先
差し出した皿には汁、
いつだって話半分
割り切れていたつもりだった
終着点の存在に気付かないまま
ひたすらにまわりつづける
「明日の時間割ってなに?」
「遠足だよ」
恵みの雨は不要
樹液は血肉には遠いよ
こぶが出来ても、刃を充てる
眺めた先にこえの真裏
E5系新幹線も宙を舞った
昇る煙、木を抱いて眠る老人。
当てもなく見つめる。
洞穴、滴る地下水の鼓音。
すれちがった貴方がぼくを見ていないこと
膜を張った僕は、もう知っている。
満たされることのない水瓶を背負って
拓けた土地をいく
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