ににんがし

【クノタカヒロ&町田尚】 / 132

132

十二月なのにあつい
神の島に吹く風は厚い
ベンチでひとり酒を飲む男の肌はもう焼けて、空き缶を転がしながら遠くを見ている、
視線を思いだしながら浜辺に立つ
ここは寂しい場所だと思わずにはいられない
ここにきたことを偶然とは思いたくない
くりかえす波の音をきく
ゆっくりと舞う白い砂
光のとける水
揺れるガラス
ニライカナイ
あるかないかは風だけがたよりだと思う

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