遠い二月だった
遠い十二月だった
遠い三月だった
遠い十二月だった
あの島とはずっと、前からきっと
月桃の糸で、つながっていた
空港が、駅が、ひどく寒い
寂寂たるこの道は
帰路だろうか往路だろうか
白夜のなか想い出したのは
降ってる雪を見たことがないと
ささめく島人の笑い声
しんしんしんと雪が降っている
ここは味噌と金鯱の都
旅のかけらを集めながら
正しい やさしいを忘れなければ
またあの島に還れるだろう
(クノ)
小さな車にひとり
乗る車に忘れていたエンジン音
いったい誰と会ったというのだろう
ただひとりの友と会うために?
ひとりになると不安になる
日常にもどることへの喪失感?
同じアスファルトの車道で風の音をきく
曇った窓ガラスからゆれる
遠く青い月を何度もみる
糸のような雨が降ったり止んだりの生温かい日には
今日は沖縄のような天気だと思う
(町田)
6/6
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