ににんがし

【えんどうけいこ&ユタカB】 / 103

103

焼かれた神社の柱は崩れ
撒かれた残渣に記憶は薄れ
行く手阻みし
海へと向かひ
秘めた言葉のその奥に
明(あかい朝(あしたと夜(よのあわい
淡い記憶はその哀しみを慈しみ
彼岸と此岸の
木々は芽吹かず
神に祈りは届かず

したり顔の土佐の長宗我部
藤目の城を落としたり
その火はやがて飛び火して
粟井(あわい神社は焼け落ちて
未だ煙を吐きながら
焼け焦げた柱は
炭となり
古(いにしえの柱の木肌
神の大きな哀しみに
黒のあわいは
煙と共に
空の青さに混じりおり

混じる二人の詩の青さ
交わる言葉で詩を紡ぎ
何万光年も旅をする
言葉に乗りて旅をする

思い巡らし夜も更ける
この詩を終わらせることもなく
言葉の淡き色彩に四季を語らせ
死を思い
あの世この世を行き来して
詩は生まれ変わりて
声となる 文字となる

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