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「嫌」
バッサリ。刀ならどんなものでも斬れる程の見事な切れ味。
普段は垂れている目付きが鋭くなっている様子から怒っていることは一目瞭然。
「まー予想はしてたから良いよ」
天岩戸、もとい自らの書斎に篭った雲龍にため息をつく飛龍。
最早慣れっこと思いきや今回はそうでもないらしい。更に大きなため息とともに髪をかきあげる。
「上からの企画で旅行会社とタイアップを行うときの航空会社のお偉いさんと私がパイプ役なんだよ、私は一介の編集なのにっ!」
「大出世なのに嬉しくない?」
「この前のパーティーとかで上がやらかしてグラーフさんとあんまり良くないからさ、汚名を濯ぐ役割を押し付けられただけだし」
なるほど、確かに飛龍はグラーフさんと関係は悪くなかったからうってつけと言えばうってつけ。
だが可哀想ではある。
「何とか雲龍は説得はしてみるから、交渉をまずは頑張ってみなよ」
「あーなったらテコでも動かないよ?」
「それは……なんとかする!」