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F23094 2023/12/05 (火) 01:47:30 修正

第9章 社会心理学の課題
課題1:「活性化」「プライミング」について情報を追加する。
意味記憶のネットワークは概念同士の意味的関連性によって結びついていると仮定する意味記憶のモデルを連想ネットワークモデルと呼ぶ。連想ネットワークモデルでは、2つの概念(ノード)間に共通する特性が多いほど短いリンクで表現される。このモデルで、ある概念が想起・認識されるとその概念の活性化がリンクのつながった他の概念に広がることを活性化拡散と呼ぶ。一定水準の活性化を受けるとさらにその概念が処理を開始する。
プライミングのうち、間接プライミングは活性化拡散によって説明できる。
(間接プライミングについては>> 1234で説明されているため省略する。)

出典:日本心理学諸学会連合 心理学検定局編(2022)「心理学検定基本キーワード改訂版」実務教育出版

教科書ではプライミングがどのようなものなのかについては記載があったが、プロセスについては明らかになっていなかったため、理解を深める意味で情報を追加した。
余談だが、教科書で単語をプライムとしたプライミングが紹介されていたが、ゆっくり歩かせた後にテストを行うと高齢に関する単語の処理が促進されたという、行動をプライムとしたプライミングの例を目にしたことがあるが、出典が定かでないので記載できなかった。

課題2:高校3年の受験期のちょうど12月頃、自分のクラスでは女子に早くに受験を終えていた人が多く、昼休み等に騒がしくしていた。その結果、男子の中で「うちのクラスの女子は騒がしくて困る」という声がよく聞かれた。しかし実際は男子にも騒いでいる人がいたが、その事を指摘する男子はいなかった。この事例は内集団バイアス及び外集団均質性効果が見られる事例である。女子という外集団の望ましくない行動ばかりが目につき、男子も騒いでいたことを棚に上げていた点では内集団バイアスが見られ、騒いでいなかった女子もいたにも関わらず「女子は騒がしい」としていたことには外集団均質性効果が働いていると言える。

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  • 1288
    satsugakushinri 2023/12/05 (火) 10:41:46 >> 1280

    課題1: 教科書に挙げられている事例を、このメカニズムで説明しているともっとよかったと思います。
    課題2: 実際にうるさくしていた女子がいるのだとしたら、この現象は「利用可能性ヒューリスティック」の事例では。

    5点差し上げます。