課題1:光トポグラティについて補足する。光トポグラフィ(near-infrared spectroscopy; NIRS)検査は,近赤外光を用いて脳内のヘモグロビンの濃度変化を測定する検査法である。また、光トポグラフィ検査は、他の生理学検査と同様に検査に対する被験者の理解と協力が重要である。そのためには検査の説明を丁寧に行う必要がある。検査では近赤外光を照・受光するプローブを前頭部に装着し、キャップの紐を後頭極の下部でしっかりと結び止めることによりプローブを 固定するが、それでもプローブの先端は動き易いため体動などの影響により波形にノイズが混入することがある。波形のノイズは結果判読の際に誤判読の原因となるためノイズの入らないような検査手技が要求される。
このことから、教科書には光トポグラティについて信頼性と妥当性がチェックされているとある。しかし、検査に対する被験者の理解と協力が必要なことや、データは必ず正確なわけではなく何らかの刺激で不正確になることもある。この情報で光トポグラフィだけで診断をせず、あくまで検討材料であるという情報が教科書理解に貢献できると思った。
出典:国立精神・神経医療研究センター病院年.齊藤友里香:「第 2 章 光トポグラフィ(2017)66 巻 J-STAGE-2号 p.9 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/66/J-STAGE-2/66_17J2-12/_pdf/-char/ja
課題2:「この授業に参加しない学生」が、どうして授業に参加しないのかを調べるために、「質問法」を使えばよいと思った。質問法には解釈に検査者の主観が入りにくいという利点がある。また、短所には資料にもあるように本心を隠し、事実と異なった回答を得てしまう危険がある。さらに、回答者(クライエント)が、防衛機制によって無意識的に、本当の自分の心の問題を隠してしまう可能性もある。しかし、「どうして授業に参加しないか」というのはほとんどが自分の意志で決めた事実である。自分の意志で参加しないと決めた事実がある以上、ばれる嘘はつかない方がいいという心理から授業に参加していないのに参加しているに〇をつけることはないと思います。これらの理由から、私は質問紙法を使いう。
課題3:認知行動療法には不条理な信念を修正するという目的があります。例えば、自分は人並み以上に仕事ができると認知している人が上司に怒られるとします。この状況で自責的な考えになる人であれば、「自分は仕事ができるはずなのにおかしい」、「あれは偶然だった」など事実を隠そうとします。しかし、そこに根拠がない場合、自分の認めたくない事実が確信に変わらないか不安な時間を過ごすことになります。仕事ができるという自己概念をよしとするからこそ、この時間が最大のストレスであり、鬱病への道のりなのではないかと思います。このようなストレスから脱却するため、難しい仕事ばかりに挑戦せず、簡単な仕事からもう一度ゆっくり始めてみる。このように具体的な行動を変える行動療法をする。また、自分より優秀な人が同じ課題に苦戦するだろうから自分にも難しい課題だと思う。このような信念の修正する理論療法を使用してするなどして、不条理な信念からくるストレスを軽減させるのが認知行動療法です。
課題1: 「検査に対する被験者の理解と協力が必要なことや、データは必ず正確なわけではなく何らかの刺激で不正確になる」ことは他の検査でも同様です。「信頼性と妥当性がチェックされている」のであって、「確立されている」とは書かれていません。あなたのような指摘も、そのチェックのひとつです。そのチェックの内容を提供したということですね。
課題2: どうして授業に参加しないかを知りたい情報収集で、参加したかどうかのレベルで嘘をつかれないようにするにはという話をされても、「知りたいのはその先」と言われるのではないでしょうか。
課題3: 冒頭から認知行動療法の説明が始まっていますが、途中で行動療法の話になっています。整理して書いた上で、両者がどう補い合っているかを明確にするといいですね。
9点差し上げます。