最終レポート 問題2
「バンデューラ」
バンデューラは社会的学習に関連して、人間の行動を決定する重要な要因として自己効力感を提唱しました。行動遂行の先行要因として結果期待と効力期待の2つをあげていました。自己効力感は「自分が行為の主体であり、自分が行為を統制しており、外部からの要請に対応できるという確信」のことを指します。バンデューラの社会的学習理論における人間観は「個体は環境に働きかける、つまり個体は刺激を受けて反応するだけでなく、認知が媒介することによって行動を主体的に起こす」というものでした。
・自己統制的自己効力感:自己の行動を制御する基本的な自己効力感
・社会的自己効力感:対人関係における自己効力感
・学業的自己効力感:学校での学習などにおける自己効力感
自己の内的な要因が行動に与える影響を重視し、自己制御という概念を提唱しています。
バンデューラの社会的学習理論の中で最も重要な学習理論が「観察学習(モデリング)」です。従来の古典的条件づけ、オペラント条件づけは、人が直接的に体験することが前提となっていましたが、観察学習の理論は、行為をする他者を観察することによって生じるという。
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「エクマン」
人間の基本的な6つの感情(驚き、恐怖、怒り、嫌悪、悲しみ、幸福)の中から医療現場で遭遇する機会が多いと思われる、恐怖、嫌悪、悲しみ、幸福の4つの感情を選び、これらの感情を表現していると第3者によって認知された顔写真を対象に眉、瞼、眼、頬、鼻、唇の合計 26 の測定位置を読み取り位置と形状を数値化し2次元座標にプロットし平、穏時の表情との比較を行った。その結果、恐怖、嫌悪、悲しみ、幸福の4つの感情を表す顔の表情を2次元座標上に数値化して表すことができ、これらの表情の特徴を見い出すことができた。ここに得られた結果は表情分析の開拓者であるエクマンの分析結果に概ね一致し、人の表情を客観的に読み取ることが可能であることが明らかになった。エクマンは、人の基本的な表情には人種差がないが表情規制(社会的文脈などに応じ、表情表出をコントロールすること)の質に文化差があると述べている。
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15点差し上げます。