24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 1803

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G23501 2024/02/01 (木) 07:40:39 修正 e4f78@a0fc8

課題3
記憶(p104)と気分一致効果(p134)の関連性について
 躁うつ病患者やアルコール等の薬物の使用時における記憶についての研究が行われた際に、結果として出てきた記憶現象から、気分一致効果や、気分状態依存効果が仮定された。両研究以外の多くの研究でも、気分が記憶に及ぼす影響について、気分一致効果か気分状態依存効果によって説明されている。気分は、記憶過程の記銘、想起に関係する。つまり覚える、思い出す際に、悲しみや楽しさなどの感情が影響していることがいえる。
 認知に及ぼす感情の影響に関する説明モデルとして、ネットワーク活性化仮説というものがある。これは意味記憶に関する考え方であり、「ある言葉が処理されるときに、その言葉の意味と結びついているほかの概念も活性化される」というモデルで、プライミング効果の基ともなっている考え方である。資料内では、「現在の気分はその気分と関連する概念を活性化し、それらと一致する情報は、処理が促進されて反応時間が短くなると同時に、活性化されたほかの要素と結びつくことによって記銘がよくなることで気分一致効果を生む」とされる。また、想起時には、記銘時と同じ気分であることが想起のための手掛かりとなるとしている。ただし、ネットワーク活性化仮説だけではなく、そのほかの仮説も存在し、それらを組み合わせることで、認知に及ぼす感情の影響について正しく説明できると、参考資料内ではされている。
 記憶に関連する記事として、最初、資料のほうを発見し、記憶に気分が関連することを知った。気分や感情は、記憶に関連することが資料で明らかにされ、気分一致効果、および気分状態依存効果は「感情がどのように記憶に影響するか」という点において存在する現象である。記憶が気分に影響することについては、残念ながら資料内では答えが見つかっていないとのことだったが、アニメやドラマ、ゲームで感動したシーンを思い出し、悲しい気持ちや嬉しい気持ちなど、感情が刺激されることは十分にありえるだろう。

参考資料
認知における気分一致効果と気分状態依存効果(谷口高士)
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心理学用語集:情動・感情
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脳科学辞典:プライミング効果
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