24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 1817

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F23073 2024/02/02 (金) 06:06:38

最終課題3

近接欲求(10章)と自傷行為(12章)は矛盾している。他者の注意をひくなど、好ましい状態や物に近づきたいといった欲求が、また更に避けなくてはいけない行動として表れているから矛盾している。この状況は、2つの欲の葛藤のうち(3)近接-回避欲求であり、自傷行為は不適切な行動を消去するだけでは解決しないということが理由ではないかと考えた。他者の注意をひく、自己を刺激するといった欲求と、不適切な行動を全て消去したいというヤマアラシのジレンマのような葛藤は、葛藤の中でも矛盾といえる状態にあると思われる。
 また、松本(2009)にあるように「自傷行為につい ては「苦痛を生き延びるためのアディクショ ン」と捉え、アディクションを繰り返すうちに 自殺の意図を徐々に高めてしまうことを指摘 し、自傷行為を自己破壊的行動スペクトラムと いう概念で把握し、自傷行為を自殺の危険因子 として放っておくことができない」ということがある。今日を生きるための行為が自殺に繋がる、これは早急に適切な行為に修正しなくてはならない矛盾した不適な行動であると思った。

出典:ゼロからはじめる心理学・入門 (10章) p157-p159 (12章) p189-p190/松本俊彦,今村扶美(2006):青年期における「故意に自分の健康を害する」行為に関する研究-中学校・高等学校・矯正施設における自傷行為の実態とその心理学的特徴- 財団法人明治安田こころの健康財団,研究助成論文集,通巻第42号,37-50

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