STRONG広場の人々

PHOTO BOOK(妄想美術館) / 111

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彼は、どこに何を見つめているのか。

面白いのはこの絵をX線にかけたところ、彼の目線の先にはこの男を見つめているもう一人の男が描かれていたという。
しかしマグリットはその男を塗りつぶしてしまったので空間しか残されていない作品となったらしい。消されてしまった男はもしかしたらこの男の瞑想の中の自分だったのかもしれない。みえない自分自身をあたかも見えるように見つめる、それが狂気であったのだろうか。 
見るもののイマジネーションは無限に膨らんでいく。実際にこの作品の前に立ち絵を観察すると塗りつぶされた男の顔の輪郭がうっすらとみえてくるそうである。

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