002
どうやらお取り込み中らしいジャスミン博士は、
「すまないが、あと15分だけ待っててくれ」
というので、私とラグナは、外で暇を潰すことにした。
外に出てみると、やはり暑かったが、研究所ではエアコンが入っていなかったので、さほど変わらなかったーーむしろ、風がよく通る分、こちらのほうが多少涼しいものだ。
アオクマも外に出て楽しそうだ。
「あ……スイセンの兄ちゃん」
ラグナがそういうので、右を見てみると、そこには近所のお兄さん、スイセンさんがいた。
「おはよう。二人で何してるんだ?」
「見てくれよ、これ」
そういって、ラグナはヒガルーを持ち上げた。
「おっ、ヒガルーじゃんか。珍しい……まさか、それってラグナのポケモンなのか?」
「そう」
「あ、私はこの子」
「そうか、マリンはアオクマ……なんだ、ジャスミンから貰ったのか?」
「そうなんだよ。僕たち、今日から旅に出るんだ」
「まじで!?」
「まじまじ」私が答えた。
「そうか……希望に満ちるお前らを見ていると、なんだか昔を思い出すな」
スイセンさんは、一瞬だけ遠い目をして、そう言った。
「ところで、トレーナーとして旅にでるんだろう?」
にやりとして、彼は言うーー楽しそうだった。
「ちょっと二人で、勝負の一つでもしてみたらどうだ?審判は俺がやろう」
「ポケモン……勝負」
私とラグナは目を見合わせたーー彼はやる気満々のようだ。
うん、上々!
私は勝気な顔でそう言った。
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