スルガとは関係ないのですが、銀行の決済インフラについての記事を紹介します。
フィンテックが進まないのは、公取は「銀行のせいだ」、銀行側は「NTTデータのせいだ」と思っているという記事。
日経は(広告料のほうが多いからなのかw)銀行側の意見が正しそうなニュアンスで書いているように見えます。
門外漢なのでどちらが正しいのかは分からんのですが、このままだと海外勢にやられる可能性が高くなるばかりなのではと想像しています。
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https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53433690W9A211C1EE9000/
銀行が「全銀システム」を含む決済インフラを「独占」していることが、フィンテック企業の新規参入を阻んでいると疑う公取委に対し、銀行業界が反発を強めている。浮かび上がるのはNTTデータの存在だ。公取委の動きは銀行とNTTデータの蜜月関係にメスを入れる可能性がある。
金融革新を起こす切り札とされたが、実態は全国で半数以上の銀行が契約をまったく結んでいない。地方銀行が求めるAPIの手数料は銀行口座情報に1回アクセスするたびに十数円~数十円の水準。これに対しフィンテック企業は0.1円程度でなければ事業が成立しないと訴える。銀行側のコストの大部分を占めるのがNTTデータだ。
NTTデータにも主張を聞いた。担当者は「API手数料はシステムベンダーの同業と比べて高いわけではない。銀行の評判を左右するようなシステム障害を起こさないシステムの構築には多大なコストがかかっている」と説明した。初めだけ手数料を下げても、それでフィンテック企業が魅力的な金融サービスを生み出す保証はないという。地銀によるフィンテック企業のセキュリティー審査を支援するなど、API推進には前向きだ。
だが公取委の問題意識は「銀行インフラを使うのに、なぜ高いお金がかかるのか。そこには新規参入を阻む構図があるのではないのか」に尽きる。11月、公取委から銀行に秘密裏に渡った20枚超の書面調査票はAPIについてシステムベンダーの選定理由を事細かに尋ねていた。