けだまさん
こんにちは 初めまして
ズル銀を追いかけているようなので、参考になる事項について書かせて頂きます。
私から言わせると「高橋ダン氏」の動画はテクニカルでは面白いものがありますが、ファンダに関してはド素人です。
過去の動画をいくつか見てみましたが、彼が言う「財務等のファンダは誰が見ても同じ結論になる」というのは真っ赤な嘘でというかアリエナイ事です。
そのような発言は会計について「ド素人」だという事を自ら認めているようなものです。
会社会計では、法令に適合した範囲で基本的な処理方法を自由に設定できますから、必ず財務諸表には「多数の注記」が付きます。
注記が付く理由はそのような会計方針の個別企業毎の差異をステークホルダーに開示する為です。
また税制(特に米国)について個々の法人が選択できる方法が多数ある場合はそ、の違いだけで単年度の利益が大きく異がってきますから、同じ結論になるという事はあまりありません。
例:消費税の処理方式、減価償却資産の割増し償却、減損会計で用いる割引率、税効果会計でのスケジューリング方法の違い、貸倒引当金の計上基準等・・・
私から言わせると銀行株が全部同じように上がるなんてのは爆笑ものですね。確かに短期的にあや戻し程度はあるでしょうが・・・米銀大手は既に今期の利益が大幅に減少していますが、それはフォワードルッキングによる貸倒引当金の計上が原因です。
米銀の場合は実際に貸倒が発生していなくても、一定の発生が見込まれる可能性が発生した時点で貸倒引当金を計上しますが、日本は現時点では過去に事象が発生した実績により引当金を積増します。
また、みずほ銀行等は貸倒引当金の発生率を過去10年間の実績で計算して計上していますが、ほとんどの地銀は3年間の実績算定期間を1年ずつずらした計算範囲を3つ使う形での計算が多く、同じような焦げ付きが発生したとしても決算で反映される損失の総額(貸倒引当金)は大きく異なります。
結論を言うと、こんなヤバイ業界のヤバヤバ会社を長期資金で買うような気前の良い(悪く言えば無鉄砲かつ杜撰)な投資家は国内には個人以外にいないと見られる事です。
過去の例を見るとレオパやケンタ、ズル銀で大きくヤラレテいるのは外資が多いのですが、その原因は不動産と銀行という特殊性、異常性の高い業種を自国と同じように考えた為と見ています。