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感染予防効果のないマスク 神話はいつ終わるのか?
唐木英明 (東京大学名誉教授) Wedge ONLINE 2023年3月12日
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29688
(以下、一部抜粋)
> 厚生労働省の「新型コロナウイルスに関するQ&A」はスーパーコンピューター富岳の計算結果を示して、不織布マスクを着用すれば大きな飛沫は100%、小さな飛沫も70%防ぐこと、だからマスクはウイルスの吸い込みによるコロナ感染を75%予防できるとしている 。しかし、このコンピューターの計算は実際に起きたことと大きな乖離がある。
> 日本の流行第1波の感染者数は欧米よりずっと小さく、「日本の奇跡」と言われた。そして感染者数が少ない原因は、全員がマスクをしているためともいわれた。しかし、そうではないことが証明された。
> 感染症には集団免疫という考え方がある。コロナの場合には7~8割の人が感染やワクチンで免疫を持てば、流行は止まると考えられている。
> マスク着用により75%の人が感染しなくなれば、集団免疫と同じ結果になるはずである。そのうえ国民のほとんどが複数回ワクチン接種することで免疫を獲得した。この2つが重なれば流行は完全に終わるはずだ。
> しかしそうはならなかった。国民の8割以上がマスクを着用していたにもかかわらず周期的に8回もの流行が起こり、感染者数はワクチン接種後に増えている。
(途中に日米英を比較する画像データあり。元の記事を参照)
> 比較のため世界の状況を見ると、ワクチン接種を実施したがマスク着用義務を止めた米国とヨーロッパでは、日本とは逆に、昨年から今年にかけて感染者数が激減した。欧米の例だけを見るとワクチンが有効であるように見えるが、日本の例はその可能性を疑問視させる。そして日本の例も欧米の例も、マスクの有効性を否定している。
> コロナ感染はN抗体とS抗体を作り、ワクチンはS抗体だけを作るが、感染予防効果があるのはN抗体なので、初期に感染者が多かった欧米では流行が収まり、感染者が少なかった日本では今頃になって感染者が増えてきたという説もある。しかし、流行の初期には誰も抗体を持っていなかったにもかかわらず感染者数が少なかった日本の状況は、この説では説明できない。
> ワクチンには感染予防効果があるが、接種後その強さは減弱してゆくこと、比較的強い重症化予防効果があることが分かっている 。従ってワクチンが不要というわけではない。ウイルスと免疫の攻防はまだ謎だらけである。
> いずれにしろ、状況証拠からマスクにはほとんど効果がないと考えられるのだが、これについての最新の研究結果を紹介する。