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「非空」と言いますのは、仏教の重要概念であるところの「空」の理解を四段階に分けた析空・体空・法空・非空の最後の「空」の理解となります。
<四悉檀によるところの空の理解の段階分け>
析空=蔵教(但空)
体空=通教(不但空)
法空=別教(但中)
非空=円教(不但中)
「但空」はただ色心諸法の空の理だけを知って、不空、すなわち空でない側面を見ない偏頗な法門で、蔵教の二乗が陥った空の解釈です。
「不但空」とは、通教の空観で、一切の諸法はことごとく〝空〟でありながら、しかも〝空〟のみに偏せず、〝不空〟の側面をも観ずるもの。
「但中」とは別教の法理で、空・仮・中の三諦のうち、空と仮の二辺を除いて、ただ中のみを立てる法門です。
「不但中」とは円教所詮の理で、別教のように空仮の二辺を除いてただ中を立てるのでなく、空仮中の三諦が円融するなかで空諦・仮諦を包含した中諦(中道)を明かす法門となります。