23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 433

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F24081 2025/01/21 (火) 17:33:27 e43ec@a35cc

今回の講義で扱った隣接対と選好について、以下のようなことを考えた。
A・B:「(任意のやりとり)」
A:「何か困ったことがあったらいつでも呼んでね」
B:「そっちも困ったら呼んでね」
という会話があったとする。Bの発言として私は他に「ありがとう(今後そうするね)」「大丈夫だ(必要ない)よ」などを思いついた。要求の第一成分に対して考えられる第二成分は受諾または拒絶で、拒絶より受諾が好ましいとされると学んだため、これを目安に考えるとBの発言はこの中では「ありがとう(今後そうするね)」が好ましいと考えられる。しかしこの会話に(少なくとも私は)違和感はない。Aの発言が要求ではないとも思ったが、だとしたらこれは何にあたるのかが気になったためこの内容で投稿してみようと考えた。

(前回課題への評価で仰っていた実例を添えることについてですが、投稿に書いていた程度のことしか覚えておらず具体例を挙げることができませんでした。またスペースに参加することがあれば意識してみようと思います)

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    satsugakushinri 2025/01/30 (木) 13:10:57 >> 433

     互いが理解していることの実感がそうであるように、会話というのは次にどういう発話が続く(続いていく)かによって、翻って前の発話の意味が違ってくることがあります。ある発話を「要求」と断定することはできず、次の発話が先行する発話を「要求」と想定した場合の「受諾」(あるいは「拒否」)とみて問題がない場合、ここで初めてこれら二つの発話が「要求-受諾」であったと当事者に認識されます。もちろん発話者の意図というのがあるので、「要求」のつもりでいったのに「受諾」とも「拒否」ともとれない発話が後続した場合は、「誤解しているのでは」と発話者が感じ、修正を求めることがあります。あなたの挙げた例ではBの発言と直前のAの発話で、どういう隣接対と解釈できるか(誤解とみなし難いか)で、適切な第二成分か否かが決定されます。選好の問題というより、発話の意味がしばしば後付け的に決まる例の一つだと思います。授業でやった先生と生徒の会話のようなものです。隣接対が固定したものでないことをあらわにしてくれた好例だと思いました。
    10点差し上げます。