23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 465

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satsugakushinri 2025/01/30 (木) 13:10:57 >> 433

 互いが理解していることの実感がそうであるように、会話というのは次にどういう発話が続く(続いていく)かによって、翻って前の発話の意味が違ってくることがあります。ある発話を「要求」と断定することはできず、次の発話が先行する発話を「要求」と想定した場合の「受諾」(あるいは「拒否」)とみて問題がない場合、ここで初めてこれら二つの発話が「要求-受諾」であったと当事者に認識されます。もちろん発話者の意図というのがあるので、「要求」のつもりでいったのに「受諾」とも「拒否」ともとれない発話が後続した場合は、「誤解しているのでは」と発話者が感じ、修正を求めることがあります。あなたの挙げた例ではBの発言と直前のAの発話で、どういう隣接対と解釈できるか(誤解とみなし難いか)で、適切な第二成分か否かが決定されます。選好の問題というより、発話の意味がしばしば後付け的に決まる例の一つだと思います。授業でやった先生と生徒の会話のようなものです。隣接対が固定したものでないことをあらわにしてくれた好例だと思いました。
10点差し上げます。

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