効率化が必須の世の中ですが、セイコーファンとしては復刻キングセイコー6Rで20万円を見たときは悲しかったですね。まあ中身が見えるわけでもなく、昔のキングセイコーを知らない世代はムーブメントなんてどうでも良いのかもしれませんが、当時のキングセイコーは最先端の高精度ムーブメントが搭載されていました。熱心で心優しいコレクターは6Rでも購入するのでしょうけど、多くのマニアは「なんでキングが6Rやねん!」「20万円も出して6Rか・・・」と思ったでしょう。6R嫌だったら6L搭載キング40万円を買えと言うことでしょうけど。結局程度の良いオールド中古探すことになるのです。
今のセイコーは高級ラインにしか力入ってません。普及機はコストダウンと効率化で魅力が失われつつあります。確かにモデルチェンジを繰り返し、廃盤にならないだけでも良いと思うし、デザインはなんだかんだでセイコーなんですけど・・・なんというか作り手の熱意と愛が感じられません。時代と言えばそれで終わりですけどね。
ミヨタにできることは、セイコーにもできるはずなんです。ミドルモデル用のハイビートムーブメントをつくれば良いと思うのです。シチズンが機械式に力を入れるようになり、今回の復刻チャレンジダイバーのような万人受けするオーソドックスなモデルをつくるようになれば、面白くなると思います。シチズンは復刻資産があまりありませんから大変だとは思いますが、そろそろセイコーもタマ切れですから今がチャンスだと言えます。
私は時計は使ってナンボだと考えます。
私も復刻チャレンジダイバーは使用頻度が高いです。本当に気持ちよく使える時計だと思います。G-SHOCKもそうですが、時計として一番大事なところです。こういう時計を作り続けることでブランドとして認知され定着するのだと思います。