- 学術論文(仏教学)
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(一四二)五の法をもつて性と爲す。淨法界のみを獨り法身と名くるには非ず。
(一四二)二轉依の果をば、皆此に攝むるが故に。
(一四四)是の如き法身は、三の相別なること有り。
一には自性身、謂く、諸の如来の眞浄の法界の受用と變化との平等の所依なり。
(四九)相を離れて寂然たり、諸の戯論を絶えたり、無邊際の眞常の功徳を具せり。是れ一切法の平等の實性なり。即ち此の自性を亦法身とも名く。大功徳法の所依止なるが故に。
二には受用身、此に二種有り。
一には自受用、謂く、諸の如來の三無數劫に、無量の福と慧との資糧を修集して、起したまへる所の無邊の眞實の功徳と、及び極めて圓かに淨き常遍の色身とぞ。相続
して湛然たり、未來際を盡して恆に自ら廣大の法樂を受用す。
二には他受用、謂く、諸の如來の、平等智に由つて示現したまへる微妙の淨功徳身ぞ。純淨土に居して、十地に住せる諸の菩薩衆の爲に、大神涌を現じ、正法輪を轉じ、衆の疑網を決して、彼をして大乘の法樂を受用せ令む。
此の二種を合して受用身と名く。
三には變化身、謂く、諸の如來の、成事智に由つて變現したまへる無量の隨類の化身ぞ。淨穢土に居して、未登地の諸の菩薩衆と二乘と異生との爲に、彼の機の宜しきに稱ひて通を現じ法を説いて、各々に諸の利樂の事を獲得せ令めたまふ。
(五一)五法の性を以て三身を攝めば、
有義は、初の二には自性身を攝む。
(一五三)経に、眞如は是れ法身なりと説けるが故に、(五四)論に、阿賴耶識を轉じて自性身を得、圓鏡智は蔵識を轉去して而も證け得ると説けるが故に。中の二智品には受用身を攝す、諸の菩薩の爲に佛身を現すと説けるが故に、観察智は大集會の中にして、法を説き疑を斷じて自在
を現すと説けるが故に、(一五六)諸の轉識を轉じて、受用身を得と説けるが故に。後の二の智品には變
化身を攝す。(一五七)成事智は十方の土にして、無量種の難思の化を現すと説けるが故に。(一五八)又智殊勝に具に三身を攝めたり、故に三身に皆實智有りといふことを知る。(一五九)有義は、初の一には自性身を攝む。
自性身をば、本性常なりと説けるが故に、佛の法身は、生滅無しと説けるが故に、證因をもつて得ず、生因には非ずと説けるが故に。又法身は諸佛と共有り、一切の法に遍せり、猶し虚空の若し、無相なり、無爲なり、色心に非ずと説けるが故に。
(一六一)然も藏識を轉去して得すと説けるは、謂く、智殊勝の中に法身と説けに由るが故なり、(一六二)第八識の中の二障の麁重を轉滅して、法身を顯するは、是れ彼が依止なり、彼が實性なるが故な
り。
自性法身は、眞實の無邊の功徳有りと雖、而
も無爲なるが故に、説いて色心等の物とは爲す
可からず。
(一六三)四智品の中の眞實の功徳と、鏡智に起き