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ただの猫 2026/05/29 (金) 10:53:04

 立派な女性

見出し・・「鮮血でトイレが真っ赤に…」32歳女性を襲った大腸がんの恐怖 「ステージ4でも人生謳歌」闘病発信を続ける理由

「私のように、何も分からないうちにがんが進行してしまう人を減らすことができれば」

大腸がんと闘う寝り子さん。体調によってはラーメンセットを平らげる【写真:本人提供】

 ラーメンは「白米のおかず」というぐらい、食べることが大好きな女性の人生が一変した。2025年5月、32歳で大腸がんステージ4の告知を受けた。「リンパ節と肺への転移が確認されました」。一時は絶望に打ちひしがれ、不眠にも陥った。がん告知から約1年がたった33歳の今、抗がん剤治療を続けながら、体調によってはラーメン・チャーハン・ギョーザのセットを食べられるぐらいまでになった。YouTubeを通して、闘病生活を発信し続けている。「ステージ4でもこうやって人生を謳歌(おうか)できることを伝えたいです」。確かな勇気を届けている。(取材・文=吉原知也)

 女性は、寝り子(ねりこ)さん。経理事務で働くごくごく普通の生活で、ラーメンや激辛グルメ、焼き肉が大好物。お酒もたばこもやらない。大きな病気とは無縁だった。

 20代の頃、一度病院で「痔」と診断されたことがあった。それからは時折トイレットペーパーに血がつくことがあった。自分で対処して市販薬で「しのいでいました」。痔の検査が恥ずかしかったという理由も大きかった。

 明らかな体の異変が生じてきたのは、25年1月。便器が真っ赤に染まるほどの出血が出始めた。「鮮血でトイレの水が染まって。次第に、レバーのようなものと一緒に出るようになりました」。ただ、痛みに関しては「我慢できない痛みではなかった」という。痔の悪化だと思い込んでいた。本格的な受診は足が遠のいた。

 一般的に、大腸がんと痔の出血は見分けが難しい面があると言われ、勘違いに注意することが呼びかけられている。

 寝り子さんは、ある日突然に歩けないほどの体の痛みに襲われた。限界を感じ、4月下旬、町医者に駆け込んだ。医師が診察を進めると、空気が変わった。「できるだけ早く大きい病院に行ってほしい」。GW直前の時期だったが、がんの可能性を示され、「仕事を休んででも、すぐに検査を」と強く促された。その後の精密検査で判明したのが、大腸がんステージ4、肺とリンパ節への転移だった。

 告知を受けた日は「俯瞰(ふかん)して見ているようでした」と表現する。現実感がなかった。でも頭の中には、「余命」という言葉が絶えず浮かんでいた。

 3姉妹の5人家族。何よりつらかったのが、両親への報告だ。誰よりも家族思いの寝り子さんは「今もそう思って行動していますが、家族を悲しませたくないと心に決めています」。できる限り前向きな言葉を選んだ。「これから頑張っていくね」。母は「ドラマの世界だと思っていた」と絶句、家族みんなで泣いた。

 治療を始める一方で、当初は夜が怖かった。「目を閉じて、開けたらもう私はいないんじゃないか」。それまで死について深く考えたことのなかった30代前半の人生が急変した。一時は眠れなくなり、精神科のサポートを受けた。

 心が変わり始めたのは、ある思考の転換からだった。「死んだらどうなるんだろう」から「生きるためにどうするか」へ。夜もぐっすり眠れるようになった。昨年冬ごろには精神科の薬が必要なくなり、今は飲んでいない。「一皮むけた感じです」と笑みを見せる

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