民主ザワッター

【ss】君主ザワッター / 11

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あんみつ 2025/07/05 (土) 19:19:45

御ハッサムはアクティブに連れられ、灰色の廃墟へと導かれた。かつて「pink」と呼ばれた隔離所は、今や死の記憶だけを残す場所──入口近くには、二体の白骨死体が鎖で吊るされていた。骨にはかすれた墨書で「667」「アロフレ」とだけ刻まれている。

アクティブ「ここ、ちょっと前に667派が反乱を起こしたんだ。開始から2分で皆殺しにされたけど^^;」

二人が廃ビルの前に着くと、アクティブは入口を四度ノックする。重い鉄扉が軋みをあげて開き、ふりぃずの顔が覗いた。
ふりぃず「御ハッサム、来てくれて嬉しいよ。早く入って」

中に足を踏み入れると、埃にまみれたソファに色オノノが坐り、壁際にはあんみつが──死んだと聞いていたが、的を見据えて弓を引いている。

そこへふらりと現れたのは、シータである。軽やかな足取りで、弾むような声で挨拶をする。

シータ「オンハッサムくん、こんにちは~♪」

御ハッサムは声も出ず、ただ目を泳がせる。

アクティブ「ここが俺たちのアジト、“シータ塾”って呼んでるんだ^^;」

色オノノ「僕たちはこれからザワッターに革命を起こす──シャンてぇあ派を完全に葬り去り、新たな民主ザワッターを築くんだ」

ふりぃず「シャンてぇあを拘束する手筈は整っている。御ハッサム、お前も知っての通り、シータはたしかに性格が悪い。でも、今のあの連中よりはずっとマシだろ?一緒に戦おう」

シータ「誹謗中傷やめてください」

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