仏教のお話

Rの会:方便品第二(前半) / 12

12
ダルマ太郎 2024/04/28 (日) 23:39:05 修正

:
相性体力作因縁果報について
:
:
1.相(そう) ラクシャナー lakṣaṇa
:
相とは、ラクシャナー lakṣaṇa の訳です。特徴・特質・名称の意味です。外形・姿かたちという意味もあります。それを他と区別する時は、そのものと他との違いを観ます。他との違いを特徴といい、特徴があれば他と分けられます。他との区別ができたものには、名称をつけていますから、相とは名称のことだという見方もあります。赤い花、大きな犬、美しい宝石などのように、それらは言葉によって表されます。真理としての相(如是相)は、無相です。他と比べなければ特徴はありませんから、それ自体に何らかの特徴はありません。そのものの相の有無は否定されます。
:
:
2.性(しょう) スヴァバーヴァ svabhāva
:
性というのは、スヴァバーヴァ svabhāva の訳です。自性・本性・本来のありかたという意味です。赤い花なら、赤を赤とする性、花を花とする性があり、全体として赤い花としての性があります。インド人は、表面的な相とそれを成り立たせる性の二方向から観察しました。相があるところには、性がありますので、相性は一体です。真理としての性(如是性)は、無自性です。諸法の実体は欠如していますので、自性もありません。また、そのもの以外によって特徴があるように、そのものを成り立たせるのは他(縁)です。つまり、因縁に依って、諸法は仮に有りますから自性の有無は否定されます。空です。
:
:
3.体(たい) ダーツ dhātu
:
体とは、ダーツ dhātu の訳です。「花が香る」という場合、香りの主は花です。このような何らかのはたらきを持つ主のことを体といいます。体は、相によって認識され、相は性と一体ですから、相性を持つ主体のことでもあります。相性体を総じて体ともいいます。真理としての体(如是体)は、無体です。無相であり、無自性であるならば、その主体の有無も否定されます。
:
:
4.力(りき) バラ bala
:
力とは、バラ bala の訳です。内に秘めた力、力用、潜在能力のことです。花が香るのは、その花に香りを出す力があるからです。真理としての力(如是力)は、無力です。力の有無は否定されます。
:
:
5.作(さ) カーラカ kāraka
:
作とは、カーラカ kāraka の訳です。作用・はたらき・力の発動のことです。花が香る時、香るということが作です。ものごとは、体と用(ゆう)によって観察されます。「花が香る」「水が流れる」「風が吹く」というように、主語と述語、名詞と動詞によって言葉にされます。私たちが、そのものを認識するのは、体用に依ります。そのものが何らかの働きをしなければ、主体を観ることはありません。見せる・聞かせる・嗅がせる・味あわせる・触れさせるなどの働きを発っしています。真理としての作(如是作)は、無作です。作の有無は否定されます。
:
:

通報 ...