仏教のお話

Rの会:方便品第二(前半) / 40

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ダルマ太郎 2024/05/04 (土) 13:05:29 修正

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五仏章とは
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太郎論:五仏章とは、諸仏章・過去仏章・未来仏章・現在仏章・釈迦仏章の5章で構成されており、一乗の法が諸仏・過去仏・未来仏・現在仏・釈尊によって、同じように説かれたことを言います。「諸仏は、無量無数の方便・種々の因縁・譬諭・言辞を以て、衆生の為に諸法を演説したもう。この法も皆一仏乗の為の故なり。この諸の衆生の仏に従いたてまつりて法を聞けるも、究竟して皆一切種智を得」ということが、それぞれの仏章で繰り返し説かれています。無量の方便によって真理へと導くことが仏法の肝心だということでしょう。一切種智とは、「仏の智慧」のことです。

よく聞くのが、「法華経以前の経典は方便だけど、法華経は真実を顕しているので最高!」というものです。真の真理は、言語道断ですから、言葉によって伝えることはできません。なので、法華経以前の経典では、真の真理のことが明確に説かれることはなかったし、法華経も言葉で説かれていますから、真の真理は説かれていません。
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五濁の悪世とは
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太郎論:諸仏は、五濁の悪世に世に出ると説かれます。劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁のことです。劫濁(こうじょく)とは、「時代の乱れ。飢饉・疫病・戦争」など。見濁(けんじょく)とは、「思想の乱れ。間違った思想・見解が多くなる」。煩悩濁(ぼんのうじょく)とは、「心の乱れ。人々の煩悩が盛んになる」。衆生濁(しゅじょうじょく)とは、「衆生の乱れ。人々の資質が低下する」。命濁(みょうじょく)とは、「命の乱れ。人々の寿命が次第に短くなる」ということです。

現在の地球は、戦争・飢饉・疫病が流行っているし、誤った思想が多くなっているし、人々の煩悩が盛んになっているし、人々の資質が低くなっています。寿命は延びていますが、それ以外はアウトですね。そういう汚れた時代に諸仏は出現され、人々を救済し、教化します。
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五仏章とは
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