仏教のお話

Rの会:方便品第二(後半) / 30

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ダルマ太郎 2024/05/07 (火) 16:15:25 修正

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広く開顕を頌す
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五濁の開三
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経)
 舎利弗 当に知るべし
 我 仏眼を以て観じて
 六道の衆生を見るに
 貧窮にして福慧なし
 生死の険道に入って
 相続して苦断えず
 深く五欲に著すること
 犛牛(みょうご)の尾を愛するが如し
 貪愛を以て自ら(おお)
 盲瞑にして見る所なし
 大勢の仏
 及び 断苦の法を求めず
 深く諸の邪見に入って
 苦を以て苦を捨てんと欲す
 この衆生の為の故に
 しかも大悲心を起しき
 
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太郎訳)
 シャーリプトラよ
 よくお聞きなさい
 私が仏眼によって
 迷いの世界を輪廻する人々を観察すれば
 心が貧しく福も智慧もありません
 現象に振り回されて 険しい道を歩み
 いつまでも苦が絶えません
 深く五感の欲に執着しており
 まるで尻尾を愛してやまないヤクのようです
 欲に執着して 自分の智慧に蓋をしているために
 真実を観る眼が閉じています
 諸仏と苦を断つ教えを求めません
 深く様々な誤った思想を持っていて
 苦によって苦を捨てようとしています
 このような人々のために
 私は大慈悲心を起こすのです

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五濁の開三
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