法介
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2025/09/07 (日) 09:36:15
T1750.37.0194b10: 第十六下品生觀。下品上生者有三。初標。第 から
T1750.37.0194c24: 也 まで
ご提示いただいた漢文は、善導大師(ぜんどうたいし)の『観無量寿経疏』の最後の部分にあたります。十六観の最後の三つ、そして経典全体の締めくくりである流通分(るつうぶん)について詳細に解説しています。
現代語訳と解説:第十六観 下品生観
第十六観 下品生観
「第十六 下品生観、下品上生者、有三」
第十六観の下品往生には、三つの段階がある。最初の下品上生には、三つの部分がある。
- 標題(下品上生)を掲げる。
- 「或有衆生下」:衆生の中に…という箇所から、観想の具体的な方法を説く。
- 「是名下」:これが…と呼ばれるという箇所で、観想を締めくくる。
「釈中有四」
その解説には四つの部分がある。
- 往生する原因を説く。
- 「爾時彼佛下」:その時、かの仏が…という箇所から、縁に値うことを説く。
- 「作是語下」:この言葉を聞いて…という箇所から、往生を得ることを説く。
- 「経七七日下」:四十九日経って…という箇所から、往生後の利益を明らかにする。
「下品中生者、有三」
下品中生にも三つの部分がある。
- 標題を掲げる。
- 解説。
- 結び。
「釈中有四」
その解説には四つの部分がある。
- 往生の原因を説く。
- 「吹諸天華下」:天の花が吹き散らされ…という箇所から、縁に値うことを説く。
- 「如一念頃下」:一念の間に…という箇所から、往生を得ることを説く。
- 「経六劫下」:六劫(ごう)経って…という箇所から、往生後の利益を明らかにする。
「下品下生、有三」
下品下生にも三つの部分がある。
- 標題を掲げる。
- 解説。
- 結び。
「釈中有四」
その解説には四つの部分がある。
- 往生の原因を説く。
- 「見金蓮華下」:金の蓮華を見て…という箇所から、縁に値うことを説く。
- 「如一念頃下」:一念の間に…という箇所から、往生を得ることを説く。
- 「於蓮華中下」:蓮華の中に…という箇所から、利益を明らかにする。
「称無量壽佛至於十念者」
「南無無量寿仏」と十回念仏を唱えることについて。「善心相続至於十念」
心が善い状態で十回念仏を続ける、あるいは一回の念仏でも成就すれば往生できる。念仏によって罪の障りが滅するため、念仏が往生のための「最も優れた縁」となるのである。「若不如此者、云何得往生也」
もしそうでなければ、どうして往生することができるだろうか。「問:なぜわずかな時間で念仏を唱えるだけで、一生の間に犯した悪を消すことができるのか?」
「答」: この念仏を唱える心は、たとえわずかな時間であっても、その力が「猛利(もうり)」(非常に強い)であるからだ。死に際して逃れられないと知った人の決断の心は、百年の願力に勝る。これは、命を捨てるほどの緊急事態に臨む兵士が、勇敢な人と呼ばれるようなものである。
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