ににんがし

【はったみさと&山口斯】(第2期) / 117

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   寤㝱の繰り返し

   向かいの船は
   夜振りの生命力
   狂うように息をする松明
   あざやかな熱に
   表層は()
   葉は焦がれる

   七瀬の形代
   ななつさがりの雨
   冷ゆる(しし)をは語りえぬ
   (くた)されては(いしま)の感触
   幻影の
   (かいご) 夢想せり

鶴の(さけ)
無目籠(まなしかたま)に抱かれた
重みに少しく打つ波は
雨に叩かれて
さらばえし荷を運ぶ
水夫(かこ)の褻

濁流期剋(いのご)いて(くだ)
聖牛に嚙砕され
骸籠(むくろごめ)朝す
千声矢庭に越え(へな)
霧海不時(とき)の間に
至れる無何有の郷

遠雷の寄り来ぬ和やかな無期(むご)
常若の(とご)
(こご)しき懸崖に層はなく
松喰鶴(うごなわ)
ここには(つごもり)寿詞(よごと)もあらぬ
宜々しき無韻の詩
   の空室(うつむろ)

なごりの月をいただいて
空車(むなぐるま)の賑わい
松の言の葉 罎に詰め
(むざね)の弔い
つきの鼠にゆだねる
()してはむかわるらし

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