10章 ストレスと心の病気
課題1
防衛機制についての補足
教科書156ページの「しかし一方で~」以下の部分について「別の人格的問題を引き起こす可能性がある」とあったが、これは「防衛機制に失敗がある」としても意味は変わらないため問題はなく、こちらの方が簡潔な説明で分かりやすいため、出典から引用し、補足する。
防衛機制の失敗が起こった場合には、精神的健康が維持されないため、これを維持するために防衛機制がさらに強まる。例えば、教科書に記載があった「置き換え」は、強化されると「恐怖」になるとされている。この情報は、防衛機制に失敗が起きた後にその症状の強化があるということを示しており、この過程は防衛機制の失敗についての具体例のため、追加するに足る情報だと考えた。
出典 繁桝算男編,公認心理士の基礎と実践2 心理学概論,2018年,遠見書房 181~182
これは私の感想だが、教科書157ページにある「無用な防衛をしている~」以下の部分について、そもそも防衛機制とは無意識下で働くものだと定義されているが、ここでは、無用な防衛をしていることを自覚し、とある。しかし、無意識下で自動的に働くものを「自覚」的に使用することはできないため、無用な防衛をしていることを自覚し、欲求不満を引き起こしている問題の解決に心を向けるべき、という説明は意味を成しておらず、これは書いていないと思って問題ないのではないだろうか。
課題2
アルバイト先に理不尽に怒鳴る高圧的な上司がおり、その人と一緒に働くことがストレッサーとなり耳が聞こえづらくなるというストレス反応を起こしたことがある。この事例への具体的な対応策として、高圧的な上司とシフトが被らないようにし、接触の機会を減らすという問題焦点化型コーピングをすることで、ストレス反応を低減した。しかし、シフトが被る機会が完全に無くなるわけではなかったため、仕事中の同僚と会話をすることでリラックスするという情動焦点化型コーピングをし、ストレス反応を低減した。最終的には、その職場を辞職し、高圧的な上司との関わりを完全に無くすことで、ストレッサーを完全に遮断し、ストレス反応をなくすという問題焦点化型コーピングをすることで、私のストレス反応はなくなった。
課題1: 教科書は「別の人格的問題」と言うだけで、どういうものか述べられていないですね。気になるところです。
むしろ「感想」の方を興味深く読みました。教科書は、コーピングのところでもそうでしたが、防衛機制を意図的に操作できるもののように書かれていて、防衛機制の定義と矛盾するのではないかとずっと思っています。「書いていない」のではなく「間違いが書かれている」ように思うのです。
課題2: 迷惑な同僚とシフトが被らないようにするという投稿がありましたが、これはバイトでよく使われる方略のようですね。同僚との会話もよくとられる情動焦点化型です。職場を辞める方略もやはり先行する投稿にあり、その時にも言いましたが、辞めてお金が入らなくなることが新たなストレッサーになっていないか心配です。課題とは関係ないことですが。
7点差し上げます。