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23年度「心理学(3)」投稿ページ / 1496

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F23093 2023/12/14 (木) 21:05:16 88571@358bc

11章 発達障害
課題1.
知的障害についての補足
知的障害はこれまで、IQ70以下と定義されていましたが、2013年に公開され、現時点で最新のものであるDSM-5から、知的能力と適応機能両面の評価をもとに支援の可能性が考慮されることになりました。

出典
日本心理学諸学会連合心理学検定局 「心理学検定基本キーワード改訂版」 2022年 実務教育出版.

補足した理由
教科書には、「知的障害は知能テストにより定義される(IQ70もしくは75未満)」という記述がありましたが、最新のDSM-5では、知的能力だけでなく、適応機能も評価の対象とされることとなりました。教科書の学習障害の説明では、DSM-5で改められたものを説明していましたが、知的障害の説明ではそれがありませんでした。この情報は、知的障害を正しく認識するために必要なものであり、教科書の説明だけでは、知的能力のみで名前がつくように感じられたので、その認識を改める点で、貢献すると考えました。

課題2.
教育現場において、一日の行動を事前に伝えることで、不注意優勢型のADHDは障害とみなされなくなると考えます。この障害には何か見落としたり、大事なことを忘れたりするという特徴があります。この環境が作られることで、自分のすべきことが把握しやすくなり、素早い適応ができると考えます。多動性・衝動性優勢型のADHDについては、パーテーションの設置、耳栓などの許可をすることで、障害とみなされなくなると考えます。この障害は、つい目の前のことをやってしまうという特徴があります。目や耳から入る自分の周りの情報をシャットアウトすることで、集中力を高めることができると考えます。

課題3.
私は障害者と健常者の共生が強調されるようになったものの、障害がなおも障害として不利益を被る現実との折り合いの付け方として、どのようなことが障害を理由とする不利益に当たるのかを、社会全体で認識を共有し、障害を是正するための取り組みを推進することが大切だと考えます。まず、健常者が、障害による不利益はどのような部分に現れるのかを認識することが必要です。それを認識するためには、障害者の方自身の考えや思いに耳を傾けること、また、障害者の方が主張していくことが大切となります。しかし、障害者の方の中には、自身の権利や考えを主張できない方がいます。そこで必要となってくるのが、ソーシャルワーカーなどの、支援する人々の存在です。そのような人々を介して、健常者と障害者がお互いの環境を認識し合うことが大切で、必要な方法だと考えます。最近では、バリアフリーやユニバーサルデザインなど、施設の構造改革も進んでいます。そのような環境整備を推進していき、健常者と障害者、どちらにも適した環境が提供されていくと、互いに寄り添った社会が形成されると思います。障害による不利益を完全になくすことは不可能に近いことだと思いますが、健常者と障害者がそれぞれに適した環境で生活を送っていくこと、また、その環境を守り合うことが重要なことだと考えます。

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  • 1499
    satsugakushinri 2023/12/17 (日) 17:59:54 >> 1496

    課題1: 確かに教科書による「知的障害」の定義には不足がありますね。
    課題2: 「一日の行動を事前に伝える」のは誰が、誰にですか。生徒が教師などによって伝えられるのですか。伝えるだけで大丈夫なのですか。忘れてしまいませんか。「パーテーションの設置、耳栓」もそうなのですが、もう少し詳しく、具体的に、どういう工夫がどんな障害を不可視化するかを知りたいです。
    課題3: 耳を傾け、主張を促し、認識を共有するのは理念的にはよいことですが、そうしたところで理解し合えるものでしょうか。「不利益」というものが具体的にどういうもので、それはどう克服されていくのでしょう。
     「健常者と障害者がそれぞれに適した環境で生活を送っていくこと、また、その環境を守り合うこと」をしたら、お互い隔離し合うことになりませんか。そして結局少数派(多分障害者側)が排除されることになりそうです。

    12点差し上げます。