24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 1511

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F23071 2023/12/19 (火) 06:27:55 afcc0@aefff

11章 発達障害の課題
課題2 
私は、教育現場における学習障害を持つ生徒が学習障害であるとみなされなくなる工夫として、すべての授業で成績によるクラス分けをすればよいと考えた。学習障害は、文字だけが書けない、数学だけできないなど、特定の領域が困難な故に、教育現場においては不適応であるとされている障害である。成績でクラス分けをすることで、問題ない科目は相応のクラスへ行き、困難な科目については、成績が近い人と同じクラスになるため、知的障害の特徴である知的な「遅れ」をある程度取り除くことができる。ただし、宿題の内容に関しても知的な遅れにより困難な場合が考えられるため、宿題などは個人で変更する必要がある。
この制度は、成績でクラス分けをしているため、学習障害とみなされず、さらに学習障害であってもその「遅れ」をある程度解消できる。したがって、これらの工夫は適切であると考えた。
課題3
 まず、障害者が被った不利益についての例を挙げる。ある聴覚に障害のある子が亡くなった交通事故の加害者に対して、一般労働者が将来受け取ると予想される所得の「85%」の金額の賠償を命じた。障害者であるため、労働意欲が相当程度失われていると判断されたそうだ。2007年には、女児が死亡した際に、これまでは女児の平均を採用していたが「多様な発展可能性を性の違いで差別している」とし、男女の平均を採用した。日本は現在、性差での差別は否定し、障害者の差別は肯定することになっている。ただ、障害者が健常者よりも就職が難しく、生涯賃金の平均は下がることは事実である。
 これら差別や不利益の折り合いのつけ方として、まず健常者の意識から変化し、そのうえで障害者と健常者が共生する社会を構築すればよいと思う。今後同じ事故が起こった場合には、健常者は障害者に多様な発展可能性を期待し、一般の人と同じ逸失利益(貰うはずだった収入)を認めるという意識を持った社会を構築することで、裁判の判決にも影響を与えることができる。女児が死亡したことに対する裁判でも、近年の社会情勢を見ての判決のため、障害者に関しても同じことが言えるだろう。その一方で障害者は、労働意欲があることを明確に示し、就職活動や、出典のような声明を出すなど、相応の行動をすることで、問題が解決する上、折り合いもつくのではないかと考えた。
出典 声明 障害を理由とした不利益はあってはならない 藤井克徳
https://www.jdnet.gr.jp/opinion/2022/230324.html

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    satsugakushinri 2023/12/19 (火) 10:19:41 >> 1511

    課題2: 習熟度別クラスのようなものは、「障害」や「優劣」をむしろ可視化する方法ではありませんか。障害を可視化して障害を克服する手立てを打つことは、現実にはあり得るし、有効であることは否定しません。しかしこの課題は、障害の不可視化の手立てを考えるものです。
    課題3: 「意識の変化」「障害者と健常者が共生する社会」などを理念として否定する人はいないでしょう。しかし現実は「障害者に多様な発展可能性を期待」できていません。「こうすべき」だか「そうなっていない(ならない)」という現実を眺めて考察することが大切かと思います。

    5点差し上げます。