24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 1612

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1612
F23104 2024/01/10 (水) 03:32:46 18825@7d254

>> 1611回答ありがとうございます。その理論で間違いありません。
 私はシャクターとシンガーの情動二要因理論が、「折衷案的理論」であると考えていました。
ですが今回、2理論の共通する問題点を指摘し、プラス要因を提案する「発展的理論」であると知り驚きました。
 感情に関して、「レシピ」という表現はとても分かりやすかったです。確かに、対立する2理論的な考えだと、同じ具材をレシピ通りに調理すれば同じ料理が出来上がる様に、感情にも具材となる一定の生理的変化があるという発想に囚われるかもしれません。さらに、その考えを同じ具材(生理的変化)で別の料理(情動)の生じた事例(吊り橋実験)により否定し、その結果から「原因帰属」あるいは「情動のラベリング」を要因付けした流れは、非常に学問的で面白かったです。

また、心理学での対立する説・論争について、知る限り簡単に記述しておきます。

心身問題(4章):心と身体の関係性についての論争
>> 651のように様々な分類が存在するが、心と身体(脳)を同一と考える、あるいは一方のみ存在するとする「心身一元論」と両者がどのような関係であれ別物であるとする「心身二元論」の2つの立場に大別できる。
感情の構成と起源(8章):感情の構成と起源に関する理論
感情を平面に、次元、方向性として捉える「感情次元説」と、進化的に会得された、基本となる複数の感情が存在し、その他の感情はその組み合わせと捉える「基本感情説」がある。その他の理論も存在する。
イメージ論争:イメージの本質についての論争
絵の様な視覚的なものであるとする「アナログ説」と、知識のような言語的なものであるとする「命題説」がある。前者に関係する話題には「心的回転」「心的走査」、後者に関係する話題には「意味ネットワーク」「スキーマ」がある。
記憶の忘却:忘却の本質についての論争
過去に記銘したはずの情報の再生や再認ができない場合、​「貯蔵」「検索」どちらに失敗したのか、という論争。
前者に関係する話題には「過誤記憶」、後者に関係する話題には「節約」「検索手がかり」がある。

以上4つを紹介しました。興味のある話題が有れば幸いです。

出典1:(https://psychologist.x0.com/terms/132.html)
出典2:日本心理学諸会連合 心理学検定局編(2022)「心理学検定基本キーワード改訂版」実務教育出版
出典3:(https://maruhi-lab.com/chikakuninchi/?page_id=858)

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  • 1619
    satsugakushinri 2024/01/10 (水) 21:17:44 >> 1612

    F23104さんの質問と解答者への返信には8点を、追加情報には8点を差し上げます。