24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 651

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F23104 2023/10/31 (火) 18:10:11 修正 bf5c4@1aeca

4章 神経心理学
課題1:私は心身問題、心身一元論、心身二元論についての追加情報を述べる。
 それぞれの概要については教科書の通りだ。だが改めて簡単に説明しておく。心身一元論は心と身体(脳)を同一と考える、あるいはその一方しか認めない考えである。一方心身二元論は両者が別物であるとする考えである。つまり、これらの心身問題(心身論、心脳問題)を論じる上で実は「心が全てである」という立場も存在するのだ。このように実際には様々な立場があるため、ここにその区分を載せる。(aは心、精神活動、bは身体、有機体活動)
心身一元論の分類
①全てのものはaである(観念論)
②aとbはそれぞれ単一なものの一面、あるいは現れである(中性的一元論)
③なにものもaではない(消去的唯物論)
④aはbである(還元的唯物論)
⑤aはbの創発的機能の集合である(創発的唯物論)
心身二元論の分類
①aとbは互いに独立である
②aとbは平行的、同時生起的である(心身平行論)
③bはaに影響を与える(随伴現象論)
④aはbに影響を与える(唯心論)
⑤aとbは互いに影響を与える(相互作用論)

同じ一元論や二元論に分類されるものでも、心を重視するか、身体を重視するかが全く異なる事が分かる。
私は教科書の限られた分類のみでなく、上記のように様々な分類がある事を知る事で、
心身問題及び心身一元論と心身二元論について正しく理解する事が出来ると考えこの情報を追記した。
教科書の考えについては>> 612の方が既に述べているので省略する。
 出典:梅本守(1994)「心と脳は同一か」『心理学評論』,34(4),391-399

課題2:私は脳の活動からクオリアが発生することを説明するアイデアとして、錯視の存在を挙げる。
 例えばチェッカーシャドー錯視(一部に影が掛かった白黒のタイルの絵の錯視)というものがある。
この錯視では特定の2箇所のタイルが、同じ波長の同じ強さの光であるにも関わらず異なる強さの灰色として感じられる。
影が掛かった明るい灰色とそうでない暗い灰色に感じられるのだ。
これは錯視によって隣接する神経細胞(ニューロン)が抑制または促進し合う事で起こる。
 つまり、同一の刺激でも神経細胞(ニューロン)の働きによって別の感覚が起こるという事である。
よって、私は錯視が脳活動によってクオリアが起こるという論拠になり得ると判断し、意見を述べた。
 出典:定藤規弘(2016)「クオリア」『脳科学辞典』DOI:10.14931/bsd.7155

課題3:私は心身一元論を支持する。
 前提として、体の存在は認識できる。だが「心」が存在しているといえる根拠には何があるだろうか。
正直根拠は思いつかないが、主張としてまず考えられるのは、脳の活動、つまり電気と化学物質の循環のパターンが、
人間の全ての情動やクオリアに対応しているとは考えられない、というものだろう。
 確かに私達の喜び一つ切り取っても無段階にある上、他の様々な感情と複合して感じる事が多々あり、無限のパターンがあるように思える。そのため、体積に限りのある「脳」一つで無限のパターンを持つ「心」を表現しきれないという主張も共感は可能である。
 だが、実際には感情に関わる脳細胞だけで数百億ある上、課題2で述べたように、隣接するニューロン自体にも相互作用が起こる為、各ニューロンの強弱も無段階に存在する。つまり脳の活動における電気と化学物質の循環のパターンもほぼ無限に存在するため、脳の活動が人間の全ての情動やクオリアに対応している可能性は否定できないと考える。
 現時点での私の考えは「脳≧心」かつ「脳無しで心は成り立たない」と表せる。
これを課題1に述べた分類表と照らし合わせるなら、私は心身一元論の④もしくは⑤の立場となるため、私は心身一元論の立場を支持する事とした。

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    satsugakushinri 2023/11/01 (水) 08:19:25 >> 651

    課題1: この文献と、一元論の解説については既に投稿がありましたね。二元論のほうはなかったかもしれない。一元論、二元論といってもさまざまな考え方があるのはわかりました。しかし、それらを区別すると何がよいのでしょうか。
    課題2: あなたの主張は、脳の活動と知覚経験が対応していると述べているだけで、クオリアがどう発生しているかを説明しているわけではありません。
    課題3: 論理展開がよくわかりません。「「脳」一つで無限のパターンを持つ「心」を表現しきれない」ことと、「脳の活動における電気と化学物質の循環のパターンもほぼ無限に存在する」ことから、どうして「「脳≧心」かつ「脳無しで心は成り立たない」」という結論が導かれるのですか。

    7点差し上げます。