2章 学習心理学の課題
課題1:オペラント・レベルについての追加情報
強化したい行動(標的行動)のオペラントレベルが0のとき、「シェイピング」という強化と消去を組み合わせた以下のような手法で行動を形成する。
①標的行動に近いオペラントレベルが0ではない行動を強化する
例)お手が標的行動の時、指示に対して少しでも手を動かしたときエサを与える
②一旦その行動を消去する(強化子の呈示をやめる)と、行動のばらつきが大きくなる
③2でとった行動の中から、より標的行動に近いものを強化する
例)指示に対して手を上げたときにエサを与える
④2,3を繰り返し最終的に標的行動を形成する。
出典)日本心理学諸学会連合 心理学検定局編,心理学検定基本キーワード改訂版,2022年,実務教育出版
私がこの情報を選んだのは、教科書では元のオペラントレベルが0の行動について触れられていなかったためである。
シェイピング自体も動物の調教や行動療法などで用いられる手法であり、有益な情報であると考えた。
課題2:「犬がいる(刺激)」‐「撫でる(反応)」‐「噛まれた(結果)」
これは噛まれたことが撫でる行動に対して負の強化子としてはたらき、獲得されていた行動が現れなくなるオペラント条件付けの事例である。また、犬を見ると逃げるようになった場合、新たな行動が獲得される事例と言える。
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課題1: 一足飛びに標的行動の強化ができないことが多々あります。それは標的行動それ自体が、放っておいたら生じない(オペラントレベルが0)からです。そういうときは、標的行動の生起につながるようなよりオペラントレベルが高い行動から強化していきます。下位目標を何段階か設定するという工夫をするのですね。これがシェイピングと呼ばれる手法です。12章あたりで出てきてもよい用語ですが、この教科書には出てきませんね。実際の臨床実践(行動療法など)に活用されているので、触れておいた方がよい知識かもしれません。
課題2: 「負の強化子」ではなく「罰子(嫌子)」ですね。どこが間違っているかわかりますか。投稿者じゃなくても、分かった人は投稿していいですよ。
8点差し上げます。