24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 323

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G23501 2023/10/16 (月) 10:36:41 54be2@c2dd9

課題1 刺激について
 教科書内では例としては挙げられていたものの、好子や嫌子といった刺激の種類、またそれが関わる強化と弱化についての記載が簡易的であったため、刺激について情報を捕捉する。

 教科書p39から「刺激ー反応ー結果の3つの組」のことを三項随伴性という。
 そのうちの刺激には種類がいくつか存在し、弁別刺激、好子、嫌子が挙げられる。
 弁別刺激は、ある行動の手掛かりとなる刺激であり、反応のきっかけとしてとらえることができる。「お昼のチャイム」によって「食堂に行く」等の反応が引き起こされる例が、教科書p44で例示されている。ほかに、例としては「電話が鳴ると電話に出るが、鳴っていない時は出ない」「青信号では道路を渡るが、赤信号では道路を渡らない。(※1)」が挙げられ、弁別刺激は好子や嫌子とは別に、行動を引き起こしやすくする刺激のことを指している。
 好子は、正の強化子や強化刺激と呼ばれ、この刺激が出現することで反応は強化されるが、消失した場合は反応は弱化される。例としては「お菓子」等の食べ物が挙げられる。
 嫌子は、負の強化子や罰子と呼ばれ、この刺激が出現することで反応は弱化されるが、消失した場合は行動が強化される。例としては「叱られる」といった行動等が挙げられる。
 また、強化と弱化について、刺激が出現することを「正」、刺激が消失することを「負」と表す。この刺激の出現/消失(正/負)と好子/嫌子の組み合わせにより行動の増減が変容する。例としては、叱られるから走り回る頻度が減少する(負の強化子が出現し、行動が減少した(正の弱化))、お菓子がもらえなくなるから遅くまで遊んでくる頻度が減少する(正の強化子が消失し、行動が減少した(負の弱化))等が挙げられる。
 刺激の出現/消失(正/負)は、正の強化子(好子)や負の強化子(嫌子)の正/負とは違った扱い方がされているため注意したい。

参考・引用先
心理学用語集:オペラント条件付け
リンク
放課後等デイサービス ほーぷ「弁別刺激と弁別訓練」(2019)※1
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課題2
「登校時間(家から出る時間)になる(刺激)」→「学校に登校する(反応)」→「いじめられる(結果)」
 正の弱化の例として、不登校を取り上げる。
 刺激については個人差があるため、「学校に登校する」行動は、ほかに「テレビを消す」「靴を履く」等のルーティンのような行動が刺激になり引き起こされる場合も考えられるが、今回は「登校時間(家から出る時間)になる」という、時間を刺激とする。
 登校時間となり、学校に登校して、いじめられる(殴る蹴るや言葉等、いじめられている本人が不快に思うこと)という流れは、嫌子(いじめられる)が出現(正)しているので、学校に登校することがなくなる(弱化)と想定される。つまりは正の弱化である。

 ちなみに、この状況から通学するように条件づけるためには正の強化(好子を出現させて行動頻度を増加させる)か、負の強化(不快刺激を消失させて行動頻度を増加させる)の2択である(正の弱化をするには、そもそも好子が必要なため、正の弱化は除外)。ただし、不登校の状態で正の強化をするには「何を好子とするか」について検討する必要があり、これは、学校の中で楽しみを見出せない児童の場合は極めて難しいことである。また好子となりうる刺激(例えば友達とスポーツができる等)があったとしても、「いじめられる」という嫌子の影響が強ければ、条件付けが上手くなされない場合も考えられる。負の強化の場合はいじめ行動を無くす、もしくは本人がいじめられないような環境を作る必要がある。例としては保健室登校が挙げられる(「先生から電話で「学校においで」と言われる(刺激)→「保健室に行く(反応)」→「いじめられなかった(結果)」)。

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    satsugakushinri 2023/10/17 (火) 14:17:54 >> 323

    課題1: 教科書に書かれていなかったことを書いてあり、詳しく知りたい人にはよい情報だと思います。しかし、どういう意味で教科書理解に貢献するかを述べた方がいいですね。教科書の記述が簡易なのは、難しすぎないようにする等の理由があるからなのです。これら情報を追加することで、何がよくなると思いますか。
     好子、嫌子は教科書に登場しなかったので、これを主語にして説明するよりは、教科書で使用された用語から派生させて書いた方がよいと思います。弁別刺激は「行動を引き起こしやすくする刺激」ではない気がします。そもそも「引き起こしやすくする」とはどういう意味ですか。記事そのままの引用のようですが。
     後者のページは信用できますか。
    課題2: 一見よさそうな事例に見えますが、いくつか考えるべき点があります。まず、三項随伴性の流れとしては結構な時間(事象)幅があるように見えます。登校時間から登校までのように。この間の事象の連鎖が省かれており、正しい三項随伴性の記述とは言い難いように思えます。この図式だと、「登校時間」に「登校すること」が阻害されますが、「登校時間外」でも登校できないなら、刺激を「登校時間」とするのは適切でないのではないでしょうか。
     そのあとの解説は詳細で、理解を深めようとした痕跡があります。ただいくつか疑問があります。「ルーティンのような行動が刺激になり引き起こされる」とはどういう意味ですか。「正の弱化をするには、そもそも好子が必要」は正しいですか。荒削りな点は否めませんが、徹底的に理解しようとする姿勢は大いに好感が持てます。ここに正確さが加われば申し分ないので、頑張ってください。

    7点差し上げます。