0章 計量心理学の課題
1.私は「ドキドキ」というものが恋愛感情に置き換えられると考えた。
なぜなら、近くに恋愛感情がある人がいた場合において「ドキドキ」という感情が働くためである。
そのため、その人の主観的な「ドキドキ」という感情と客観的な指標の心拍数を計測することが必要であると考えた。
2.
➀ある人(Aさんとする)とAさんの異性である人を複数人用意する。
Aさんには心拍数を計測するため、機器をつけてもらう。以降実験中は常時計測する。
➁心拍数が安定するまで、個室で休憩させる。
➂心拍数が安定していることを確認する。(Aの心拍数の基準とする)
➃別の部屋で対面となっている椅子にAさんと異性の一人を座らせる。
このときAさんと異性の顔を合わせないようにする。
➄顔を合わせた段階から時間を測り、会話を開始させる。
制限時間は1時間とする。
➅会話が終了したら、以下の質問用紙に回答していただく。
Aさんは次の質問用紙に回答する。
その人といるとき、どのくらいドキドキしたかを次から選んでください。
とてもドキドキした、少しドキドキした、あまりドキドキしなかった、まったくドキドキしなかった
全員終わるまで➃から始める
➆すべての人と会話を終えたら、一番好きだと思った人を回答していただく。
実験を終了する
感情的なデータは➅の回答を集計し、表を作成する。
「とてもドキドキした」「少しドキドキした」は好意的、その他は好意的ではないと判断する。
数的なデータでは心拍数で判断する。➂を基準とし、➄と比較する。このときのAさんの上昇率を測る。
上昇率の基準は測定結果から割り出す。
以下が当てはまる場合のみ、その人に恋愛感情を持っていると考える。
心拍数が基準よりも上回る、➅の回答が好意的であった場合、➆の回答に当てはまった人
問題1: 「恋愛感情」を「ドキドキ」に置き換えても、主観から主観への置き換えにしかなりません。これを入れた理由はなんですか?「恋愛感情」を有している時に心拍が上昇するから、心拍数で置き換えると言えばいいのでは?
問題2: 「ドキドキ」に一旦置き換えた理由は、行為の程度を主観的に判断しやすくさせ、そのときの心拍数を測定することで恋愛感情と言える基準を発見するためだったのですね。よくわかりました。いい工夫だと思います。「とてもドキドキした」「少しドキドキした」ときの心拍数と、平常時の心拍数を比較して、恋愛感情所有時の上昇率を特定しようとしたと。いいと思います。基準設定の仕方が丁寧に記されています。ただ、もう少し全体をわかりやすく述べられるとよかったと思いました。
8点差し上げます。