問題1: まず、「恋愛感情」を置き換える「目に見えるもの」として、どういうものが適切かを考えよう。どうして適切と言えるのか、その理由も書いてください。 「誰もが同様に、理解できる言葉(や記号や数値)が指標となっている」「確かにその指標は恋愛感情という心理状態を示していると言える」、この二つの基準を満たしていることが必要です。
→「ゼロからはじめる心理学・入門」(p5)に書いてある「心の『大きさ』『重さ』『形』を測ることはできない」ということから、「感情の大きさを測る」という認知は間違っている。つまり「好きという感情の大きさによって恋愛感情か友情かが決定される」と前提に置いてしまうと、恋愛感情を調べることは難しくなるだろう。
では「恋愛感情」と「それ以外の感情」を分ける場合はどのようにすると良いのか。そもそも「恋愛感情」とは何かを調べると、広辞苑によれば「男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情。」 ( https://sakura-paris.org/dict/広辞苑/content/20904_14 ) と記されている。「こいしたうこと」を指すということは、恋愛感情は「感情」というよりも「現象」「事柄」ととらえることができる。このことから、恋愛感情は心というよりは、現実的な行動を反映した現象と仮定する。
恋愛感情を「現象」としてとらえるならば、その現象が引き起こされた「環境」や「理由」がある。まず、ここでいう「現象」とは、「理由」や「環境」によって引き起こされた行動と同義とする。次に「理由」として考えられるものは、例えば「感情」である。恋愛感情にかかわりそうな感情としては「好き」という感情が代表的に挙げられる。ほかに「喜び」「楽しい」も挙げられる。「環境」として考えられるものは、例えば好きな相手がとても(顔の種類、体格といった容姿や性格・行動について)魅力的であるとか、同じクラスで接触回数が多いということが挙げられる。(生育歴も挙げられるが、ここでは「生育歴がなぜ恋愛感情と結びつくのか」ということについて説明する必要があるため、今回は要因としては除外する)。
以上のことから、恋愛感情は「現象」としてとらえ、それが引き起こされるには「感情」と、他者と関わる「環境」が関わっていることが考えられる。
問題2: 問題1であげた「目に見えるもの」を、どういう状況でどのように測定し、どのような基準でどう解釈すれば、「ある人がある人に恋愛感情を持っている」という心理状態に適切な操作的定義を与えたことになるだろうか。
→感情が大きさや重さ、形といった「客観的な指標」として表せられないのであれば、感情とは「主観的な指標」でしか表せないものではないだろうか。つまり、感情はその人の行動から読み取るのではなく、直接対象者に聞くことが良いと考えられる。例えば「あの人のことが好きなの?」と聞いて、その感情があるかないかを決定する。ただし、直接聞いた場合、それが真か偽かは質問を受けた当人以外は分からないため、この質問だけでは不十分である。また、環境のみから捉えようにも、各個人が同じ価値観を持っているとは限らないため、同じ顔の人に対する好みが人によって違ったり、接触回数が多くても恋愛感情を持つパターンに発展しない場合も当然考えられる(つまり環境が同じであっても、結果が確定しない)。
以上のことから複数人を対象として行うのではなく、対象は「一人」と限定する。そして、その一人が異性愛者か同性愛者か(はたまたそれ以外か)を直接調査したうえで、恋愛対象となりうる人物に対して接している場面を観察し、いくつかの行動(あるいは行動の変化)を抽出する(例としてはボディタッチの回数や、口数の極端な上昇・減少等)。この結果を、調査の対象となる人に対して提示し、理由をインタビューする方法から、「ある人がある人に恋愛感情を持っている」という心理状態が調査できると考えられる。
余談
心理が「主観的な指標」で決定されるものであるとしたら、「客観的な指標」ではその人の心理状態を決定できないため、恋愛感情も「他人から見たその人の恋愛感情」と「本人が考える恋愛感情」は異なるのではないだろうか。
問題1: 「恋愛感情は心というよりは、現実的な行動を反映した現象と仮定する」とあります。操作的定義をするとは、この仮定に立つことでもありますので、そこまでの考察は不要です。あなた自身の勉強にはなったと思うので無駄ではありませんが、この課題の解答としては不要です。
そのあとの部分ですが、課題が要請していることとは異なる方向に行っています。他の人の投稿を参照して、どのように解答すべきかを再認識してください。
問題2: これも題意にそっていない解答です。別の質問に対する解答であれば価値ある解答だったかもしれませんが、尋ねられていること以外のことを書いてはいけないです。
考えられて、文章が書けるのだから、尋ねられたことに答えるように気をつければ、あなたの能力はもっと生きると思います。
余談に対して: 主観的な指標を客観的に置き換えるのは難しいです。ここに操作的定義の難しさがあります。操作的定義は、主観的に感じられる感情とは一致しないことがあります。しかし主観的なものを公共的に(誰もがわかるように)するという科学的意義が操作的定義にはありますので、ずれが少なくなるように定義を改訂していくことが大切だと思います。
2点差し上げます。