0章 計量心理学の課題
問題1 私は恋愛感情を「心拍数」と「恋愛について考えているときの視線」に置き換えることが適切だと考えました。「心拍数」は恋愛感情を向けている人のことを考えたり、その人と話したりしているときに上昇します。しかし、恐怖や緊張、体の不調などにも左右されるため、考慮が必要です。「視線」も有用ですが、影響する要因が多いため「恋愛について考えているときの視線」に絞って置き換えます。何か考え事をするとき、その対象が目の前にあればそれを見ることが自然なため、恋愛について考えているときの視線は恋愛感情を持っている相手に向けがちであると言えます。
問題2 ある人をAとし、Aが恋愛感情を持っている人をBとします。Aに体調不良がないことを確認したうえで、複数回平常時の心拍数を計測し、平均値を出します。これを基準の心拍数とします。Aのほかに誰もいない部屋で、Aに「恋愛に関するアンケート用紙(好みのタイプや恋人と行きたい場所など、10問程度)」と「Aの恋愛対象10人の顔写真がある冊子(Bの顔写真を含み、かつ全員に落書きや変顔などの不自然な点がないもの。また、複数人の写真を同時に見ることのできないもの)」を提示し、必ず一度は全員の顔写真に目を通してからアンケートに回答してもらいます。ただし、恋愛について考える状況をつくるためのアンケートであるため、回答内容は考慮しません。回答中は冊子を好きに見ることができます。このとき、自然な行動をしてもらうため、Aは自分が観察されていることを知らないものとします。回答中、心拍数とAが10人それぞれの顔写真を見た回数、秒数を記録します。Aの基準の心拍数より15%以上の上昇をしていた場合、Aが現在誰かに恋愛感情を持っていると考えます。ここで15%を境界にするのは、心拍数とは変化しやすく、誤差が生まれやすいからです。顔写真を見た回数、秒数については、二つのうちどちらかまたはどちらもの記録がほかの人より20%以上伸びていた人が一人だけいた場合、Aはその人に恋愛感情を持っていると考えます。複数人いた場合は、10人の中にAが恋愛感情を持っている人はおらず、まったく別の人が対象であると判断します。ここで20%を境界にするのは、アンケート回答の短時間であれば10人の記録に差が出やすいからです。
このため、アンケート回答中に15%以上の心拍数上昇が認められ、かつ一人の顔写真をほかの人のものより20%以上よく見ていた場合に、Aはその人に恋愛感情を持っていると定義します。
問題1: 「対象人物に向ける視線」ではいけないのですか。それと、視線はどうやって測定するのですか。対象を直視した回数ですが、時間ですか。
問題2: アンケートの位置付けがよくわかりません。目の前の人物が、まさに自分の恋愛対象であることを自覚するためにしているのですか。このアンケートがなく、ただ対象人物を見るだけではいけませんか。BさんがAさんの恋愛対象であるかどうかを当てようとする「好きな人当て」と、操作的定義をするため基準設定をしようとする手続きが区別できていないようです。後者だけを書いてくれればいいです。
3点差し上げます。