24心理学(3)

23年度「心理学(3)」投稿ページ / 832

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K18154 2023/11/08 (水) 04:24:44 de0ee@d312f

第五章個人差心理学
・課題1
私は教科書84ページの「内的妥当性」について補足説明します。教科書では、「キッチリ度テストを行う場合には、他者に優しくできるかを質問しても意味がなく、質問項目の内容が理論的に妥当である必要がある。」と説明がありましたが、内容が理論的に妥当であるというのがどのような状態なのか理解が足りなかったためです。
ミュンヘン大学の村山航教授の論文、「妥当性・概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察」の3ページには、内的妥当性について「測定するものが、構成概念の全ての側面を網羅的にカバーしているか」と説明があります。
測定するもの、とは今回の教科書ではキッチリ度テストの質問内容を指します。このキッチリ度テストは、ある人がどれくらいキッチリしているかを調べるという目的で作られているため、教科書で「他者に優しく出来るかどうか質問しても全く意味がない」と説明していたのは、キッチリという概念は非常に幅広い解釈があり、他人に優しく出来るかというのはその中の一面に過ぎず、キッチリという概念の全てを網羅することが出来ないからだと解釈しました。
内的妥当性を得るには、広い範囲の概念をカバー出来るように多く、様々な方向の質問を作成するか、少ない質問でも概念をカバー出来るよう、質問のテーマとなる概念を小さく絞ることが必要だと理解しました。
参考文献(https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/51/0/51_118/_pdf)

・課題2
(1)私が取り上げるのは、中学、高校に在籍していた時に定期的に行われていた、自身の性格や生活習慣に関するアンケートです。「とてもそう思う」「そう思う」「どちらともいえない」「そう思わない」「全くそう思わない」といった具合に5つの選択肢の中から自信にあったものを1つ選び回答するアンケートでした。その中で、「自分は明るい性格だと思う」や「周りから信頼されていると思う」といった自己評価に関する質問が、信頼度が低いと感じました。
この手の質問は感情面や性格など、言語化しづらい内容を問うてくるため回答を迷うことが多く、迷えば迷うほど「どちらともいえない」を選んでしまうことが多いと思います。そんな曖昧な保留的回答はその日の気分などで良い方や悪い方に少しでも傾けば「そう思う」や「そう思わない」に簡単に変わります。1週間と言わず2時間3時間と空けて同じアンケートを答えても回答は「そう思う」「どちらともいえない」「そう思わない」の間でバラけてしまうのではないかと考え、信頼性に乏しいと思いました。

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    satsugakushinri 2023/11/08 (水) 13:28:05 >> 832

    課題1: 「キッチリという概念は非常に幅広い解釈があり、他人に優しく出来るかというのはその中の一面に過ぎず」ではないです。「他人に優しく出来るか」は、「キッチリ概念には入らない」と教科書には書かれています。解釈が間違っています。
     この情報は教科書理解にどう貢献するのかを書いてください。内容的妥当性の説明としてはわかります。
     「内的妥当性」ではなく「内容的妥当性」ですね。教科書の記載は間違っています。村山先生の論文には「内容的妥当性」とありますね。
    課題2: 迷って「どちらともいえない」に付ける傾向が高まるのは、妥当性を低下させますが、信頼性は維持されると思います。多くの人が迷うのであれば、回答される値は「どちらでもない」で一貫しませんか。むしろあなたの指摘は妥当性に関するものではないかと思いました。自分の性格の自己認知を測定したいのに、回答時の気分によって影響を受けるのであれば、測定値には「気分」も反映されています。この「気分」を測定する意図は検査側にないのですから、妥当性が低下することになります。

    4点差し上げます。