夢殻句会

新しい夢殻句会の掲示板 / 103

103
月犬 2026/07/17 (金) 09:48:53

選句しました。

11 煙なく噂も立たぬ祭髪【人】 
  せっかくの祭髪なのに無視されたのね、かわいそうに。

12 白詰草の煙る野原にゐて飽かず【人】 
  たしかに白詰草は煙るような広がりがありますね。
  ウチの近所はどういうわけか紫詰草ばかりです。
  
25 ときに夏蝶となる叔母老いも良し【地】 
  ときどき夏蝶になる老いた叔母。 
  年齢を重ねることで身についた化身の能力。
  たしかに老いもよし、である。

29 幽明のくるぶしひかる青時雨【天】 
  〈幽明のくるぶし〉の唐突感がすばらしい。
  美しいイメージの句だが、恐ろしくもある。

31 疫病の小説読みて髪洗う【地】 
  カミュの「ペスト」だろうか。あるいは篠田節子の「夏の厄災」か。
  疫病に夏の季語である〈髪洗う〉の斡旋が見事。

33 屈託なき修司の顔は夏の頃【人】 
  寺山修司の大きな身体と笑顔は夏のイメージだけど、
  背負ったもの、秘めたものは
  出生地の雪に閉ざされた青森の風土が生んだものだろう。

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