久保隆
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2026/05/17 (日) 20:38:06
今回も、わたしは8句選としました。【天】は、1句、【地】は3句、【人】を4句としました。
【地】4 母の日の鏡にうつる父の顔
鏡に映る父の顔を見ているのは、娘か息子。母が不在の中、父はどう生きてきたのか。沁みる。
【人】7 母の日へ紙飛行機で不時着す
微妙な一句。〈紙飛行機〉に作者のすべてが傾注されている。
【人】10 恋猫や失くしたものは戻らない
何を失くしたのか、わからないが、戻らないという言葉のきつさに佇むしかない。
【天】13 喪失や修司訛りで詠む五月
“修司訛り”だけで、感嘆する。五月だったなあと。寺山は五且つに亡くなった。
【地】24 冥い墓抜けて五月の海へゆく
五月の海は、まだ、寒いのでは、それでも行く。
【人】29 枇杷熟るる母の窓辺のラジオショー
“ラジオショー”に惹かれてしまった。
【地】31 この星の外へ亡命したき夏
なるほど、亡命のイメージが膨らんできた。
【人】33 書き損じばかりしてきた夏手紙
そういうことが、あったかな、青春期。なかったから、なぜか、この句に惹かれる。
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