D404F203
53156fee45
2025/03/19 (水) 13:18:53
ksusumu777さま掲示板ではお久しぶりです。
今回のコンパチアンプのプチ改造について少々解説します。
このコンパチアンプはプレートチョーク結合と呼ばれる回路が最大の特徴です。
前段管のプレートにチョークコイルを入れることで動作点の最適化とドライブ能力の向上ができます。
しかしプレートチョーク結合のアンプとしては初期の製品のため前段管の6SL7の動作点の最適化が完璧ではありませんでした。
具体的には抵抗結合時よりも6SL7のプレート電流を多く流す設計になっていますが少々保守的な増加に留まっています。
6SL7の最大規格を考えると更にプレート電流を増加させた方がより高いドライブ能力が発揮できると考えました。
改造内容としては
1.6SL7のバイアス抵抗を抵抗値の低い物にしてプレート電流を増加させる。
2.プレート電流の増加に伴って低下したプレート電圧の不足分をデカップリング抵抗を調整して補う。
以上の改造によって効果が期待されることとして。
1.全帯域にわたる解像度の向上。
2.高域の抜けの向上。
真空管アンプの楽しみの一つとして自身ででアンプの設計製作ができなくともプチ改造によって改善が図れることではないでしょうか。
通報 ...
博士さま
アンプの回路や真空管の電気的特性についての詳しい知識が欠落しており、口頭でご説明をいただいても理解が行き届かないことが多く、このように書き示していただけると反芻できるのでとても助かります。
抵抗値を変更することにより回路面で音質改善が図れただけでなく、米アーレン・ブラッドレーのヴィンテージ抵抗の音質変化について良い経験ができたと考えております。
今回も色々とお世話になり、ありがとうございました。