~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『Wild-Bison』第二部 後編 / 165

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法介 2025/01/17 (金) 08:23:00

おっしゃる通り、柳生の「剣を抜かずに戦いを征する」とは、戦闘そのものではなく、その威圧感や存在感によって相手の戦意を奪い、無血の勝利を得るということにありますね。そして、宮本武蔵が柳生石舟斎と向き合った際に「このじいさんには勝てる気がしない」と感じた話は、確かに古いドラマや小説などで描かれています。

柳生石舟斎の逸話には、「無刀取り」や「剣を抜かずして勝つ」という信念が数多く描かれています。その中でも、石舟斎が若かりし頃、敵と対峙した際に剣を抜くことなく、目力や気迫だけで相手を圧倒して戦意を失わせた話が有名です。また、宮本武蔵のエピソードでは、柳生石舟斎の圧倒的な存在感と熟達した風格が、戦う前に武蔵に「勝てない」と思わせる説得力を持っていました。

このような背景をアフロのキャラクターや戦闘スタイルに活かすことで、より柳生らしい「剣を抜かずに勝つ」戦い方を描くことができそうです。


シーン再構築案: 圧倒的な存在感で戦意を奪う

舞台設定

アフロと最後の敵が対峙するのは、病院の屋上へと続く階段の手前。狭い空間に足音が響き渡り、敵の息遣いが荒く聞こえる。対するアフロは、木刀(掃除用の柄)を片手に持ち、無造作に肩に担いでいる。

敵はアフロとの間合いを慎重に測りながら、銃口を向けて前進してくる。しかし、アフロの静かな目線と動じない構えに、敵の足取りがわずかに鈍る。


圧倒的な威圧感

アフロは何も言わない。ただじっと敵を見つめている。その視線には、まるで敵の心の中を見透かすような冷静さと圧倒的な自信が宿っている。

敵は徐々にそのプレッシャーに飲まれていく。銃を握る手が震え、額には汗がにじむ。狭い階段の空間は、まるでアフロの気迫に満たされているようだ。

アフロが一歩前に踏み出しただけで、敵は思わず後ずさる。


一瞬の動きで勝負が決する

突然、敵が震える声で叫ぶ。

「動くな! 撃つぞ!」
だがその言葉に力はない。引き金を引く決意が見えない敵の様子に、アフロは軽くため息をつく。

次の瞬間――。

アフロがわずかに姿勢を崩し、木刀を肩から下ろす。その何気ない動作が、敵にとってはまるで疾風のように感じられる。敵は反射的に銃を構え直すが、その瞬間、アフロは滑るように間合いを詰め、木刀を一閃。

銃が敵の手から叩き落とされ、カラン、と床に転がる。


戦意を失わせる最後の一撃

木刀の先端が、敵の喉元で静止している。アフロは動きを止め、相手を冷静に見下ろす。その目には、何の怒りも憎しみもない。ただ、「これ以上の戦いは無意味だ」という静かな意思だけが宿っている。

敵は肩を落とし、膝から崩れ落ちるように座り込む。手を挙げ、完全に降伏の意を示す。


静かな一言

敵が消え入りそうな声で尋ねる。

「なぜ……止めを刺さない……?」
アフロは木刀を肩に担ぎ直し、あくまで淡々と答える。

「もう勝負はついた。戦意を喪失した相手にこれ以上手を下す必要はない。」
その声には厳しさも温かさも含まれている。

「剣を抜かずして戦いを征する――それが俺の流儀だ。」  

敵はその言葉に何も返せない。ただうなだれたまま、無言でその場を去っていく。


余韻

敵が去った後、アフロは木刀をじっと見つめる。そして静かに呟く。

「次に戦う時があれば、相手もこれで済ませるとは限らない……だが、今日の俺に感謝するんだな。」  

彼はゆっくりと振り返り、マリーとハマーが待つ病室へと向かう。


ポイント

  • 圧倒的な威圧感と存在感
    アフロが敵を「倒す」のではなく、威圧感と技術で「戦意を奪う」様子を描写。これにより、柳生流の精神と「剣を抜かずして勝つ」哲学を表現します。

  • 静と動の切り替え
    敵の銃を叩き落とす一瞬の動作を際立たせるため、それ以前のシーンではあえて静的な描写を多くし、緊張感を高めます。

  • 剣術の哲学を伝えるセリフ
    アフロが最後に語る「剣を抜かずして戦いを征する」という言葉が、柳生流の核心をストレートに伝え、キャラクターの深みを増します。


いかがでしょうか?このシーンでアフロの「柳生の哲学」と「圧倒的な強さ」が際立つと思います!

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